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学級委員や係、児童会、委員会活動にも、子どもの学びがたくさんつまっています。遊びではなく仕事として役割をはたさなければなりません。「活動を通じてリーダーシップや責任感が育つ」と親野先生は話します。やりたくない仕事にあたってしまったときのフォローについても聞きました。
●高学年は立候補がへる
新しいクラスがスタートすると学級委員や係を決めます。高学年になると、子どもたちが学校運営するための組織である、児童会や委員会の委員も決めます。
なるべく多くの子にいろいろな仕事を経験してほしいものですが、投票(挙手など)で決めるものもあるため、なかなか難しいですね。
学級委員に立候補するのは、三、四年だと結構多いのですが、高学年になるとへってしまいます。一つには投票で自分の票が少ないのを心配するから。もう一つはクラスをまとめることの苦労が分かってくるからです。
でも、その苦労がいい経験になるのです。ぜひ積極的に取り組んでほしいと思います。
●みんなを引っ張る力がつく
児童会委員や委員会の委員長は、話し合いでメンバーの意見をまとめたり、それを全校に伝えたり、という重要な仕事があります。さらに、各委員会の長が集まる代表委員会で発言する機会も。これらはとてもいい経験になります。
委員も全校児童の前で話したり、大きな行事を企画運営したりします。この経験をすると度胸がつきますし、みんなを引っ張るコツも分かってきます。つまり、リーダーシップが身に着くのです。
児童会委員になった六年生の女の子で、海外の地震被災者のために校内募金を提案して実行した子がいました。彼女は朝日小学生新聞をよく読んでいたので、災害時の募金のやり方を知っていたのです。
わたしの教え子でも、放送委員長をやって大きく成長した子がいました。自分が企画したお天気番組に自らリポーターとして出演して人気者になりました。
子どもたちは、学級委員、児童会委員、委員会の長などに、わがままな子や自己中心的な子は選びません。やはり、思いやり、リーダーシップ、まじめさが大切で、ふだんのふるまいを見ているのです。選出にあたって選挙が行われ、落選してしまっても、そのことを本人が気付いたとしたら、落選も勉強になったと言えるでしょう。
でも、「なんで選んでもらえなかったと思う」という聞き方は、傷口に塩をぬるようなもの。「次に選んでもらうにはどうしたらいいと思う?」のように、プラス思考で工夫した声がけをしたいところです。「当選しなかったけど、十人の子はあなたにやってほしいと思っているんだよ」という言い方もいいでしょう。
●いやでも責任を果たすことが大事
委員会にしても、クラスでの給食、保健、図書などの係にしても、希望者が多いと、ジャンケンで決めたりやりたい理由を本人に言ってもらってみんなで選んだりします。
委員会や係の仕事で大事なのはやるべき仕事をきちんとやること。たとえやりたくない仕事や苦手な仕事でも、自分なりにがんばることが大事です。
もし、わが子が後ろ向きな気持ちを持っていたとしたら、まず愚痴を共感的にたっぷり聞いてやってください。たっぷり聞いてもらったあとで、「それでも責任をはたすことが大事だよ」と言われれば、子どもも納得します。親が自分の体験を子どもたちに話してあげるのも意欲の喚起につながります。
たとえば、園芸委員会をやって最初はいやだったけど、だんだん花の世話をするのが楽しくなったとか。その反対のことや失敗談でもかまいません。お父さんやお母さんの子どものころの、委員会や係の話を聞くだけでも子どもの栄養になります。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年4月7日)
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