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いよいよ新学年がスタートします。一年の大きな節目をむかえ、子どもたちの意欲は高まります。家庭でも子どものやる気を後押しするチャンス。親野先生は「精神的につかれやすい時期でもあるので、サポートを忘れずに」と話します。
●やる気に満ちた新学年
始業式の日、クラスがえで新しい友だちができたこと、新しい担任の先生はどんな人かという期待と不安で興奮状態です。そんななか、モチベーションが高く、やる気に満ちた子が出てきます。
わたしが受け持っていたクラスでは、始業式のために体育館へ移動するとき、二人の女の子がみんなを誘導して並ばせていました。一人はもともとリーダー格だったのですが、もう一人はおとなしかったのに急に行動力を発揮して、成長したなと感じました。おとなしかった子は学級委員にも立候補しました。
この時期は、家庭でもやる気を高める後押しをしてあげましょう。たとえば、始業式から帰ってきたら、新しい担任の先生の話などをしながら、子どもの興味を引きそうな係や学級委員をやってみてはどうかとすすめるのです。
新学期が始まってすぐに学級委員を決めることが多いですから、その前におうちで少し背中を押しておいてあげると、勇気が出て教室でも手が挙がりやすくなるでしょう。
●五月には友だち関係に注意しよう
クラスの人間関係が固まっておらず、先生ともそんなに親しくなっていない四月。子どもは精神的につかれています。家ではよく話を聞いてストレスを解消してあげてください。
五月になると興奮が冷めてきます。担任の先生のなかには地が出て急に厳しくなる人がいます。すると、自分はこの先生と相性が悪いのではないかと、子どもがなやむ場合があります。
うまく新しい友だちができない子や、仲のいい友だちとはなればなれになってさびしいと思う子も出てくる。友だち関係で心配になったら、お父さんお母さんは次の五つのことを行うといいでしょう。
@本人の話をたっぷり聞いてあげる
A担任の先生に家でのようすを話す
B元担任の先生に相談してみる
C保健の先生に聞いてみる(とくに高学年の女子は保健の先生に対して話しやすさを感じるようです)
D友だちや友だちのお父さんお母さんに聞いてみる。友だちが家で話しているケースがあります。
●参観日には昼休みから参加する
通常、四月の末くらいに参観日があるので、ぜひ昼休みから参加し、遊んだり掃除したりするようすを観察してください。授業中は子どもの人間関係が分かりにくいものです。
こうして情報を集め、友だち関係がうまくいっていないと思ったらすぐに担任の先生に相談してください。友だち関係は固定してしまうと動かすのが難しくなります。早めに担任の先生が分かっていると、グループにその子を入れてあげたり、席がえのときに面倒見のいい子やウマの合う子の近くにしたりするよう配慮してくれます。
友だち作りが上手な子は自分から話しかけることができますが、もし自分の子はそれが苦手だと思ったら、家庭でロールプレーをやってみてください。
お父さん、お母さん、兄弟が、友だち役になって、ゲームに熱中している演技をします。そこへ「ぼくも入れて」と、子どもに言わせるのです。「いいよ」とか、「これは三人でやるゲームだからダメ」と返事します。「それじゃ、見ていてもいい」などの答え方を子どもに考えさせるのです。新学年の最初に練習をすると効果的でしょう。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年3月31日)
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