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いまの学年ももうすぐ終わりをむかえます。4月の進級時から、子どもたちはたくさん成長したことでしょう。「親の手作り成績表で子どものがんばりをほめるといいですね」と親野先生。手作り成績表はどんな役割をはたしてくれるのでしょう。その作り方は?
●反省でなくプラス思考でふり返る
3月は1年間をふり返る大切な時期です。この1年でがんばったこと、できるようになったことなどを確認して成長を実感すれば、いい自己イメージを作ることができます。それが意欲につながっていくのです。プラス思考でふり返ることが重要です。
わたしがクラスでよくやったのが、今年の「十大ニュース」です。「初めて親友ができた」「15メートル泳げるようになった」「発表会でピアノをひいた」「徒競走で1位になった」など、何でもいいですから、自分のニュースを十くらい書かせるのです。できるようになったことばかりでなく、「修学旅行が楽しかった」といった、いい思い出でもかまいません。子どもにとってはどちらも同じ「生きる楽しさ」だからです。
わたしも小学1年生のとき、初めて「ん」の字が書けるようになって、うれしくて後ろの黒板にたくさん書いたことをよく覚えています。
●夕食どきに十大ニュース話し合おう
家でも十大ニュースは効果があります。一番いいのは夕食どきにテレビを消して、子どもの十大ニュースについて話し合うことです。親も自分の子ども時代のことを話してあげるといいでしょう。
おしゃべりするなかで、成長を親子で確認しあう。その後、十大ニュースを形に残したいときにはアルバム、作文、自分新聞や家族新聞を作る。高学年ならデジタルカメラで撮った写真といっしょに、ブログやホームページにアップしてもいいでしょう。
これを毎年続けていれば「自分史」ができます。ただし、子どもがやりたがらないのに強制する必要はありません。あくまでも楽しく話し合うのが基本です。
わが子のいいところを確認したら、それをもとに親が「手作り成績表」を作ってあげると子どもはよろこびます。
学校でもらう成績表は、学校生活をするうえで都合のいいように、評価項目が作られています。例えば、「時間を守って行動できる」「整理整頓ができる」など。
わたしはかつて、成績表の項目を変えようと何度となく学校に提案した経験があります。人間はもっと多面的な存在。子どもの持ついろいろな面を評価してあげることは親の務めではないでしょうか。
●親による手作り成績表を
ユーモア感覚や気配りなど、学校で評価されないけれど、社会に出ると必要になる評価基準はいくつもあります。子どものころからそれをのばしてあげられるのは親だけです。だから手書きでいいので、成績表に似せて作り、親の評価を示してあげましょう。
書き出す項目は我が子が得意なものばかりにして、すべて「よくできました」に○がつくようにするといいでしょう。そして、学校からの成績表を受け取った日に、親からも手作り成績表をわたしてあげるのです。
項目は「人を笑わせるのがうまい」「いつまでもくよくよしない」「マンガを読み始めると集中力がすごい」「外で元気に遊べる」など、何でもかまいません。こうすると、ふだんつい子どもをしかってしまっていることが、逆に長所に見えてくるかもしれませんね。
最後に来年度の目標を立てたり、将来の夢を語ったりするのもいいですね。6年生だったら何かに書いて、思い出の物とタイムカプセルに入れておくのもいいでしょう。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年3月10日)
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