|
今回は、復習用手づくり問題集のつくり方と、おさえておきたいポイントを解説します。市販の問題集が、子どもの習熟度に合っているとはかぎりません。ひと手間くわえるだけで、復習したい内容をピンポイントにおさらいできます。「なにより、親の愛情を子どもにつたえることができる」と親野先生はいいます。
●教科書コピー活用して復習しよう
前回は学年の学習内容をふり返る、総復習の大切さをお話ししました。子どもによって、教科や単元ごとに習熟度のばらつきがあるため、市販の問題集が合うとはかぎらないことにもふれました。
ピンポイントで復習したい場合、教科書をもとにした親の手づくり問題集が力を発揮します。手づくりといっても、それほど手間はかかりません。
手始めに一年間のテストを見返して、点数がよくなかった教科、単元を確認します。そして、そこに対応する教科書のページをコピーします。それを利用して手づくり問題集にするのです。
各教科にはおぼえるべき用語やキーワードがのっています。その部分を修正液などで消せば、穴埋め問題ができあがります。
国語なら習った漢字の部分を穴埋め問題にするといいでしょう。また、漢字以外でもむずかしいことばや大切なキーワードを入れさせることもできます。
算数は苦手な計算があれば、教科書の計算式の数字をかえていくつか問題をつくり、演習させるのもいいですね。できるようになったら、各単元の最後の、まとめ(練習問題)と力試し(応用問題)をやらせましょう。
社会は「年貢」「鎖国」、理科は「回路」「電磁石」といったことばをおさえるほか、写真やグラフ、表なども活用しましょう。
もうひとつつけくわえると、穴埋め問題を解きながら、親子で問題を出し合うのも学習意欲を高めます。「積とは、かけ算の結果か、わり算の結果か」。正解はかけ算。クイズ形式にすると子どもは面白がっておぼえます。
●復習でおさえたい項目
さて、各教科ごとの穴埋め問題集でおさえておきたい項目をお話ししたいと思います。
国語は教科書の欄外に書き出してある語句が大切です。
各単元の終わりに「関連読書」がのっているので、その本を読むのもいい発展学習になります。
算数では、計算問題だけでなく、「積」や「商」などの用語の意味もおさえさせたいもの。算数の教科書にも、こうした用語の意味をまとめている項目がありますから、注目してみてください。ほかにも、キログラムなどの単位をチェック。
社会ではグラフや表も手づくり問題の材料にします。グラフ、表のタイトルや単位を穴埋めにする。そのグラフ、表から「何がわかるか」など、クイズにすると効果的です。
重要なテーマは、インターネットで調べれば理解が深まります。
理科では、実験や観察の復習も大事ですから、ノートを読み返す必要があります。家で可能な実験があれば再度やってみましょう。
やっただけの効果はあるはずです。
●音読や辞書活用も効果的
市販の問題集をやる余裕がないときは、教科書を音読するだけでもちがいます。
読み返すと学習したことを思い出しやすいのです。さらに穴埋め問題をやれば、知識の確認と定着が期待できます。
知識の定着には国語辞典などでの調べものも役に立ちます。教科書の説明とのちがいに気づくだけでもりっぱな勉強になります。
なにより手づくり問題集は、親の愛情を子どもにつたえてくれます。ぜひ、子どもと楽しみながら、次学年の土台づくりをしてみてください。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年2月24日)
親野智可等先生のメルマガ「親力で決まる子供の将来」は、http://www.oyaryoku.jp/から手続き
|