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面談などで「うちの子は片づけられなくて……」という相談をよく受けます。今回は整理整頓についてです。「物を整理してしまっておくと、さがす手間がはぶけ、集中力が高まる」と親野先生はいいます。子どもの性格に合わせた整理法についても話してもらいました。
●整理すると勉強に集中できる
わが子は片づけや整理整頓が苦手だと、なやんでいるお父さんお母さんも少なくないでしょう。
わたしの教え子の中にも苦手な子はいました。算数の授業などで、計算ドリルを使おうとすると、机の中をガサゴソとさがし始め、ついにはロッカーもあけ、そのうちほかの子は課題を終えてしまう。結局、家にドリルをおきわすれてきたことがわかり、時間がもったいないだけでなく、その子が勉強の意欲をうしなってしまうのです。
テストでも、三角定規や分度器、コンパスが、必要なときにサッと出てこないと、テスト時間もへるし、あせってしまうので点数も悪くなる。損ばかりです。整理整頓の不得手な子が決して成績が悪いわけではありませんが、少しでも整理できていれば、もっと成績やテストの点があがることも考えられますね。
物をさがす時間がはぶけ、それだけ勉強やテストに集中できるし、物が整頓されているということは、頭の中が整理されているということです。そのぶん、授業が理解しやすく、やる気も高まります。
●教材類は大きい順に重ねる
小学校の机というのはかなりせまいので、多くの教材を使う場合、整理整頓が下手だとおききれないことがあります。
教科書、ノート、資料集、筆箱、色鉛筆、ときには図鑑類。基本はこれらを机のラインに対してまっすぐにおく。ななめにおくと下に落としやすいのです。まっすぐにおけば姿勢もよくなります。
机の中は、大きい教材類を下にして、小さいものを順につみあげるようにしましょう。こうすると、上に小さいものが集まり、スペースができます。そこに筆箱を入れるなどして、空間を有効に利用することができます。 気をきかせて、教科ごと、時間割り順に、ランドセルにつめてあげる親もいますが、これは逆効果です。大きいものと小さいものが入りまじるので、無駄なスペースができてしまいます。
不要なプリントなどは家に持って帰ること。余計な物を机の中に入れておかないことが大切です。毎週金曜日などに机やロッカーを整理させる先生もいます。そうでなければ、予定帳に「○○を持ち帰る」などと書かせるといいでしょう。学校で予定を書くときにそれを見て思い出すかもしれません。
さて、自宅での整理整頓では、毎日決まった時間に「片づけタイム」をつくることです。たとえば、午後五時半になったら音楽が流れるように設定し、親子で十五分間部屋や机の片づけをする。
●収納場所にラベルをはろう
次に、物を収納する棚、引き出し、箱などに、「学校用品」「おもちゃ」「ゲーム」などとラベルや写真をはり、入れる物を明示することです。片づけが苦手な子は同じ種類の物をまとめることができないのです。片づけの基本を身につけさせましょう。
ラベルはなるべく大きく、見やすいことが大切。そして、状況におうじてかんたんにはりかえができるようにした方がいいですね。収納する物の量が変化したとき、箱の大きさや棚の場所をすぐにかえられる方が便利だからです。文字が書けるプレート状のマグネットなどを使って工夫しましょう。
学校から持ち帰ったプリントは親が種類や時系列順にファイルなどにとじてあげてください。
整理整頓が苦手な子をできるようにしてやるのはすごくむずかしいことです。絶対にできるようにしてやろうなどと思いすぎると、親子で苦しむことになります。合理的な工夫をして、しからなくてもすむようにしてあげてください。
朝日小学生新聞『ドラゴン桜』流親力講座より(2007年2月3日)
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