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| 大阪府吹田市の小学校で少人数学級のようすを見る橋下知事 |
ジャン まず、橋下知事ってどんな人なの?
――弁護士で、タレントとしても活動していた。2007年の12月には、テレビとラジオで30本を超える出演を予定していた。
ケン なぜ知事に?
――「大阪を元気にしたい」と、今年1月の知事選挙に出て初当選した。全国の知事の中で、いま1番若い38歳だ。
ポン その大阪府が、ピンチなんだね。
――うん。1998年度から、9年続けて赤字なんだ。かんたんにいうと、収入より、使うお金が多いってこと。借金が、5兆円もあるんだよ。
ケン そんなに!
――景気が落ちこんだ90年代半ば、国の政策にしたがって、道路や港の整備などにどんどんお金を使った。建設会社や働く人がもうかるし、便利になって景気もよくなるからね。
ジャン いいじゃない?
――でも、使ったお金の多くは借金だったんだ。しかも、借金を返すのに困って、ないしょで借りたお金で借金を返すこともした。
ポン いいの?
――法律違反とはいえないけれど「ないしょ」はだめだ。09年の12月に分かって、「赤字かくし」と問題になった。借金を返すための借金は、07年度までの4年間で3500億円にもなる。
ケン くらくらする。
――そこに登場したのが、橋下知事だ。2月に知事になって真っ先に「財政非常事態宣言」を出した。「赤字かくし」などのズルもしないと約束したんだ。
ジャン でも、お金が足りないんでしょ?
――「改革プロジェクトチーム」をつくり、大阪府がこれまでやってきた仕事は本当に必要か、費用が高すぎないかなどをチェックした。これをもとに、橋下知事は6月、08年度は1100億円を節約します、という案を発表したんだ。
ジャン どんな仕事を減らすの?
――子どもに関係の深いことでは、私立の幼稚園や小学校、中学、高校の運営を助けるために毎年500億円近くのお金を配っていたんだけれど、学校の種類別に5〜25%減らすという。そうなると、子ども一人あたりの助成金額は小中学校で、全国最低の水準になる。青少年会館や国際児童文学館をなくすことなども案に盛りこまれたよ。
ケン えーっ。
――事業費や給料など計665億円をけずり、府の施設を売るなどして435億円の収入を予定。合わせて1100億円になるわけだ。
ジャン でも、「改革」で困る人はいないの?
――府民などから強い反対意見も出て、小学1、2年生の「35人学級」をやめる案を取り消した。警察官を減らしたり、障害者への支援をけずったりする考えも改めた。でも、職員の給料カットなど、ゆずれないものは実行するというよ。
ケン これで、大阪府はよくなるのかな。
――かんたんにはいかない。足りないお金は新しい借金で補う。それに、景気が悪いから、今年度の税金の収入が一年前と比べて700億円も少なくなりそうなんだ。改革案は府議会で話し合われるけれど、「けずるのをもう少しまけて」と抵抗されるかもしれない。
ジャン 大阪府はどうすればいいの?
――財政が苦しいのは、どこの自治体も同じなんだ。橋下知事は、国から税金や権限を地方に移して、地方が自立できるようにしてほしいとうったえている。
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