|
|
| 救出活動が続く小学校のがれきから集められた通学かばん=5月16日、四川省什〓で |
 |
――日本列島がすっぽり入ってしまうほど広い範囲で、地震のゆれが感じられたようだね。日本で地震が起こったときに、「震度いくつ」という言い方をニュースでよく耳にするでしょう。地震のゆれ具合のことなんだけど、国によっても基準がちがうし、今回は被害が大きすぎてまだくわしくわかっていないんだ。専門家の中には、日本の震度で6強とか7というゆれがあったと考えている人もいる。
ジャン 1995年に日本でも阪神大震災という大きな地震があったんでしょう? 中国の地震と、どっちが大きかったの。
――地震のエネルギーの大きさを表すのに、マグニチュードという単位がある。それよりさらに正確なモーメントマグニチュードという世界共通の単位で比べてみると、今回の地震は7・9。約6000人が亡くなった阪神大震災は6・9だった。
この単位が1増えると、大きさが約32倍、2増えると約1000倍になるから、今回の地震は阪神大震災の約30倍ということになるね。
ジャン 日本でもよく地震が起こるけれど、しくみはみんないっしょなの。
――地震の起こり方には、主に「プレート境界型」と「内陸型」の2種類がある。
地球の表面は、十数枚のプレートとよばれる大きな岩板でおおわれているということは、聞いたことがあるかな。この岩板は少しずつ動いていて、おたがいにぶつかり合ったり、もぐりこんだり、はなれたりしている。岩板の境目にひずみがたまって起こるのがプレート境界型の地震。おし合ったりゆがんだりして、岩板の内部にひずみがたまって起こるのが内陸型だ。
いつ起こるかわからないといわれる東海地震はプレート境界型。阪神大震災や2004年に起きた新潟県中越地震は内陸型の地震だよ。
ケン 今回の地震は?
――中国がのっているユーラシアプレートと、インド・オーストラリアプレートがおし合って、中国側にエネルギーがたまって起きた内陸型とみられている。ちなみに、有名なヒマラヤ山脈は、この二つのプレートがおし合ってできたんだ。
地震が起きた場所の地下10キロくらいの深さに、断層と呼ばれる地層の割れめがあり、たまったエネルギーによってその断層がずれて起きたようだよ。ちょうど東京都から愛知県くらいまでの、長さ250〜300キロの断層が、ずるずると何メートルかずれたらしい。
ポン ニュースを見ていると、学校や病院もたくさんこわれたみたい。
――亡くなった人の多くは、建物がこわれてにげ出せなかったようだ。想像ができないほど大きな地震だったということもあるけれど、鉄筋がしっかりと組まれていなかったり、れんがづくりで地震に弱い家が多かったことも原因の一つと言われている。
ケン ぼくたちの学校は大丈夫かな?
――実は、すべての学校で地震対策が十分、とはいえないんだ。建物を建てるときに必要な強さはしっかりと法律で決まっているけれど、古い基準で建てられた校舎もある。そういう校舎は、順番に補強工事などしていくはずだ。それと、学校だけじゃなくて、みんなの家の対策も大切だよ。この機会に、身の回りでどんな地震対策がしてあるか、調べてみるのもいいね。
|