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ジャン 被害はどのくらいなの?
――国連機関のまとめでは、亡くなったり、どこへ行ったか分からなくなったりした人は最大で十万人といっている。
ポン そんなにこわいサイクロンって何なの。
――日本の台風と同じように、発達した熱帯低気圧なんだ。地域によって呼び方がちがって、太平洋北西部や南シナ海でできるのが台風。インド洋でできるのがサイクロンだ。北大西洋や太平洋の東部では、ハリケーン。2005年にアメリカで大きな被害を出した「カトリーナ」がそうだね。
ケン ちょっと待って。「熱帯低気圧」って?
――熱帯地方で、積乱雲(入道雲)の集まりが、まわりからの風でうずをつくって発達したものなんだ。風の強さ(風速)が一秒間に17メートル以上になると、台風、サイクロンと呼ばれる。台風は、風の流れで日本にもやって来るよ。
ジャン 今回のサイクロンで、被害がひどかったのはどんなところ?
――川の下流の土地が低いところで大きな被害が出た。サイクロンが来ることが国民に伝わっていなかったことも、被害を大きくしたといわれている。
ケン 日本でも昔、台風で大きな被害があったと聞いたよ。
――1959年の伊勢湾台風では、死者や行方不明者が5000人をこえ、4万人近くがけがをしたんだ。34年の室戸台風や45年の枕崎台風でも死者・行方不明者が3000人をこえた。
ポン 最近はちがうの?
――今も年間20数個の台風ができているんだけど、備えが進んで被害が減ってきた。
ジャン どんな備え?
――まず、天気予報が発達して台風情報がくわしくなったことだね。台風が来る前に準備をすることができる。今は人工衛星を使って、台風の動きを追うことができるようになっているよ。それに、がんじょうな堤防などができて、洪水や高潮を防げるようにもなった。家や建物も丈夫になって風に強くなったしね。
ポン 台風は、もうこわくないの?
――いいや。昔よりは危険が減った、というだけだ。安心してはいけないよ。今でも洪水は起きるし、土砂くずれで家がうまることもよくある。2004年には、広い範囲で大雨がふって死者・行方不明者が100人近くに達した。台風のニュースをよく見て、避難が必要なときには大人といっしょに逃げなければいけないよ。
ケン ぼくたちは、何を注意すればいいの。
――台風や大雨のときには、あまり出歩かないこと。木がたおれたり、看板が飛んできたりしてけがをするかもしれない。道路が水びたしになって、道と川との境が分からず、落ちてしまうこともある。いつもは安全なところでも、台風が来ているときは、あぶなくなるから気をつけてね。
ジャン これからも、台風の被害は続くのかな。
――地球温暖化の影響で、台風の数は減るけれど勢いが強くなって、風速や雨量が増すという研究結果もある。自然の力を、決してあまくみてはいけないんだ。
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【ミャンマー(ビルマ)】
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民主主義の国では、政府が軍を動かします。しかし、ミャンマーは軍が政治をとりしきる「軍事政権」の国。1988年、全国的な民主化デモをしずめた軍が、そのまま政治をにぎりました。90年の総選挙では民主化指導者のスー・チーさん(91年にノーベル平和賞を受賞)ひきいる党が圧勝しましたが、軍は政権をわたしませんでした。スー・チーさんは、いまも軍事政権によって、家にとじこめられたままです。今度のサイクロン災害では、軍事政権が海外からの援助隊などの入国をこばみ、被災者への支援を難しくしています。 |
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