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――きぼうは、地上400キロメートルの高さにうかんで地球を回っているISSに取り付けられた。室内では、人が普段着のまま過ごすことができる。
ポン それで「家」っていうんだね?
――そう。きぼうには、大きく分けて3つの設備がある。土井さんがくっつけたのは「船内保管室」。実験装置や材料を入れておく倉庫みたいなものだ。
ケン まだ、でき上がりじゃないんだね。
――次に星出彰彦さんらが6月1日(日本時間)にシャトルで、中心になる設備の「船内実験室」を運ぶ。長さ約10メートル、直径約4メートルの円筒形で、大型観光バスとほぼ同じ大きさだ。ロボットアームもあって、さまざまな実験ができるよ。
ポン 乗ってみたーい。
――その後、宇宙空間に実験装置を直接さらして観測などができる「船外実験プラットホーム」を組み合わせて完成。2009年の初めごろの予定だ。
ケン きぼうで、何ができるの?
――宇宙では重力の影響がほとんどないので、たんぱく質のきれいな結晶を作ったり、植物やメダカの育ち方をじっくり調べたりできる。こうした研究は、新しい薬や食品を作るのに役立つかもしれない。宇宙の環境をくわしく探ることも考えられている。
ポン 難しい研究ばかりなの?
――そんなことないよ。飛行士が「宇宙舞踊」をおどる試みや、民間の会社がお金をはらって、コマーシャルなどに使うことも計画されているんだ。
ケン 宇宙ではどうやって過ごすの?
――ISSには、いま3人の飛行士がいて実験やISSの管理などしている。1日8時間が仕事で、週末は休みだ。12月からは、日本人で初めて若田光一さんが3か月ほど滞在する予定だ。若田さんは「地上の季節の移り変わりを軌道から観察してみたい」と楽しみにしているよ。
ジャン 飛行士はどこで食事したり眠ったりするの?
――おもにロシアの生活用の設備を使う。休みの日にはDVDで映画を見たり、天体観測をしたりして過ごすことができる。食事も工夫されていて、若田さんはサバのみそ煮やインスタントラーメンなど、28種類もの「宇宙日本食」も持っていくんだって。
ケン 生活にいる物は、どうやって運んでいるの?
――アメリカのスペースシャトルやロシアのプログレス宇宙船で運んでいるけれど、日本もいま、無人の輸送機「HTV」を開発している。さらに改良が進めば、将来は人を乗せて地球と行ったり来たりする宇宙船の開発にもつながる。
ジャン きぼうは、月や火星に人間が行く準備にもなるの?
――そうだよ。アメリカやロシアといった宇宙開発の「先輩」に追いつくチャンスだ。きぼうの運用は、有人の宇宙活動の練習にもなるからね。いま月の周りを回っている探査機「かぐや」や、小惑星に着陸した「はやぶさ」など、これまで日本が積み上げてきた無人探査の技術と組み合わせれば、将来は惑星に人を送って調べることも夢じゃない。
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