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| 開花から一週間たたずに満開となったサクラ=3月27日、東京都新宿区で、渡辺英明写す |
――昔は、全国各地の気象台の人がつぼみの大きさや重さを量ったりして予想していたんだ。1996年からは、計算式に気温などのデータをあてはめて、コンピューターを使って予想しているよ。
ジャン 何か、難しそう。
――サクラ(ソメイヨシノ)のつぼみのもとになる花芽(「かが」とも読む)は夏の終わりごろにはできていて、眠ったまま冬をこすんだ。冬に気温が5〜7度の状態が合計800〜1000時間をこえると、目覚めるんだ。
ポン ふしぎー!
――その後は、春になって気温が上がると、つぼみがぐんぐん成長して花が咲くよ。
ケン 咲く日をぴったり当てるにはどうするの。
――まず、週間天気予報や長期予報で、気温がどのように上がっていくか予測するんだ。3月は暖かい日が続いたと思うと、寒い日が続いて冬に逆もどりしたりして、天気がどうなるか当てるのが難しい。最初の予想が外れることもけっこう多いよ。
ポン 今年は、予想以上に暖かい日が続いたから、早く咲いたんだね。
――そうだね。それから、西日本の予想は特に難しいんだって。暖冬だと、サクラがしっかり目覚められなくて、その後のつぼみの成長がおくれることがあるんだ。最近は、その年の冬が暖かかったかどうかも予想するときの重要なデータになっているよ。
ケン 朝、眠くてふとんからなかなか出られないぼくみたいだ。
――だから、サクラは暖かい鹿児島が早く咲くとは限らないよ。去年も今年も東京が一番早かったんだ。それから、日本全体で開花の日が早くなっているんだ。全国平均の開花日は、この50年間で4.2日も早くなっている。地球温暖化の影響だといわれているよ。
ケン 東京が早いのはなぜ。
――東京だけでなく都市部は、周辺地域に比べて早くなっているよ。札幌、仙台、東京、名古屋、京都、福岡の6つの大都市に限ってみると、50年前に比べて開花日が6.1日も早いんだ。地球温暖化だけでなく、ビルや道路のアスファルトに熱がたくわえられて都市の気温が上がる「ヒートアイランド現象」も影響しているといわれているよ。
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