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小堀 龍之記者(朝日新聞科学グループ)
鉛筆やプラスチック定規に、人の手が地球を包んでるようなマークがついているのに気づいたんだ。これってなあに?
「エコマーク」のことだね。商品の種類によって基準があり、合格したものだけがつけられるんだ。
どんな基準で決めるの?
なるべく環境をよごさなかったり、エネルギーを節約したりすることを重視している。マークは「環境にやさしい」買い物の参考になるよ。
ばらばらの表示に環境省がガイドラインで注意
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独自のマークは数万種類とも
比べるのが難しく迷っちゃう
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| 身の回りの商品についている、環境によいことをうたうさまざまなマーク |
ケン エコマークはだれがつけていいって決めるの?
――財団法人の日本環境協会というところが審査して決めている。でも、エコマーク以外にもいろんな会社や団体が「環境にやさしい商品です」って主張するマークを独自につくってつけてるよ。
ポン 何で?
――環境問題に関心が高まっているからね。それに「グリーン購入法」という法律では、国の役所で使うものには、たとえば古紙を再生利用したコピー用紙、省エネ基準をクリアした家電製品などを選ぶ義務がある。一般の国民には義務まではないけど、なるべくこうしたものを買うべきだとされている。マークがついていると、環境に配慮した買い物の参考にしやすいね。
ジャン エコマークのほかにはどんなのがあるの?
――たとえば家電製品やパソコン、食品の袋や箱などに、緑色の葉っぱや地球、「ECO」の文字などをデザインしたマークがついているから、身の回りを探してみよう。特に、メーカーが独自でつけているマークは数万種類もあるといわれているんだ。
ポン そんなにあったら、どれが環境にいいのか、買うとき迷っちゃうね。
――そうだね。しかも各社ばらばらの基準でマークをつけることが多いから、比べるのは本当に難しい。だからわたしたちが混乱しないように、環境省が「環境表示ガイドライン」という決まりを1月にまとめたんだ。
ポン ガイドライン?
――かんたんにいうと、会社が独自に「環境にいいですよ」って商品を宣伝するときは、その理由をきちんと説明することを求めているんだ。基本的には、うったえていることが正確であり、本当に環境にいいかどうか確かめたいときは、会社に電話して聞いたり、会社のウェブサイトを見たりしたら分かるようになっていればいい。でも、あいまいなうたい文句はだめなんだ。
ケン どんな表現がだめなの?
――「環境にやさしい」「自然にやさしい」「無公害」「グリーン」な商品って書いてあったり、地球や動物のマークがついていたりしたら、何となく環境にいい印象がしない? だからガイドラインは、こうした言葉やマークだけを使うことはさけるよう注意を呼びかけている。
ジャン そういう表示の決まりってほかにもあるの?
――似ている例だと、健康によい食品かな。「健康増進法」で、全然事実とちがったり大きな誤解を招いたりするような広告などの表示は禁じられていて、罰金なども決められている。ただ、環境省のつくったガイドラインは法律じゃない。守らなくても罰せられることはないし、いまあるマークをそのまま使ってもかまわない。
ケン そうなの?
――でも、不当な広告を規制する「景品表示法」という法律があって、ちゃんと説明ができないのに環境のイメージだけで商売しようとするなど、あまり悪質な会社は取りしまられる。
それに、国はきちんと環境のことを考えている会社なら、ガイドラインを守って改善してくれると考えているんだ。会社向けの説明会を開くなどして、協力を求めていくつもりだそうだ。リサイクルした紙を少ししか使っていないのに「古紙100%の再生紙」として売るといった偽装問題も起きていて、世の中の目は一段と厳しくなっているしね。
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【きょうのポイント】
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▽エコマークなど「環境にやさしい」とうたうマークには、さまざまな種類がある。メーカーが独自につけているものは数万種類あるとも。
▽環境省は1月、「環境表示ガイドライン」をまとめた。環境によいとうたう場合、その理由をきちんと説明できなければいけない。あいまいな言葉やマークだけでの表現はさけるように呼びかけている。
▽ガイドラインは法律とちがい、罰則はない。しかし、イメージだけで環境によいという悪質な会社は、不当な広告を規制する法律で取りしまられる。 |
(2008年2月16日)
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