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野島 淳記者(朝日新聞外報グループ)
地球温暖化問題を世界の代表が話し合ったって?
アメリカやヨーロッパ、日本など八か国の代表による会議が六月六〜八日、ドイツで開かれたんだ。世界経済や核開発、テロなどいろんな問題を話し合った中でも地球の温暖化問題が一番注目されたよ。
何が決まったの?
地球温暖化を防ぐための大まかな目標を作ったんだ。これまでは意見が合わなかったので、まずは一歩前進というところかな。
どうして今まで、なかなかまとまらなかったのかな?
温室効果ガス「2050年までに半分に」
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問題の深刻さに意見が一致
09年までに新しい取り決め
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会議を終えて記念撮影に向かう各国の首脳たち=7日、ドイツ・ハイリゲンダムで
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――今回の会議は主要国首脳会議(G8サミット)という。世界の代表的な八か国のトップ(首相や大統領)が集まって年1回開き、世界の経済や政治、貧困、暴力など、いろいろな話題について話し合うよ。
各国で順番に開いていて、今回はドイツのハイリゲンダムという町だった。来年は北海道の洞爺湖周辺で開かれる。
ケン どうして地球環境の問題が一番、注目されたの?
――最近特に科学者らの研究が進んで、問題の深刻さが明らかになった。
二酸化炭素(CO2)など、地球を暖めてしまう温室効果ガスをたくさん出しているのは、工業化が進んだ先進国が中心だ。だから、足並みをそろえなくちゃならないね。
ジャン 今回は何を決めたの?
――世界で出される温室効果ガスの排出量を「2050年までに少なくとも半分に減らす」という目標について、意見が一致したよ。もっと細かいことは、09年までに新しい取り決めを作るんだ。
ケン そんなにゆっくりでいいの?
――早く対策が必要だけど、この内容ですら、意見が合うかどうかあやぶまれていたんだよ。
ポン どうして?
――世界各国での取り組み状況が大きくちがうんだ。この問題はまず、1997年に京都で開かれた温暖化問題の国際会議で、重要なルールを決めたんだよ。2012年までに温室効果ガスを減らす量を、国や地域ごとに定めたんだ。
ところが、世界で一番温室効果ガスを出しているアメリカが「経済活動が自由にできなくなってしまう」と、ルールからぬけてしまった。中国やインドも排出量が多いけど、「先に豊かになった国の責任が大きい」と参加しなかった。
ジャン じゃあ意味がないね。
――だけど、ヨーロッパ各国は環境保護に熱心で、この十年の間に温室効果ガスを減らすためのいろんな努力を続けてきたんだ。ヨーロッパ各国は今回のサミットも熱心で「50年までに先進国は60〜80%減らすべきだ」という主張だったんだよ。
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アメリカ「協力」に方針転換
本当に減らせるかが問題
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ケン アメリカはいやがらなかった?
――アメリカはサミットの直前に方針を転換し、協力することにしたんだ。国内外からの非難が厳しく、地球環境の問題をさけて通れなくなったんだね。
ルールをどこまで細かく決めるかについては、ヨーロッパやアメリカでは意見が割れていた。でも日本などが間を取り持って、「50年までに半減」という目標で落ち着いた。京都のルールの期限がくる一二年より後に、世界中が参加できる新しいルールを作るには、ここで八か国が少しでも意見を合わせる必要があったんだ。
ポン これでもう大丈夫なのかな?
――大まかな目標はできたけど、各国が本当にガスを減らせるかどうかが一番の問題だね。わたしたちの普段の生活の中でも、電気やガスのむだづかいがないかとか、車を使わずに電車やバスで移動できないかとか、見直せる点はたくさんあるはずだよ。
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【きょうのポイント】
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▽日本、アメリカ、ヨーロッパなどの主な8か国のトップが参加し、主要国首脳会議(G8サミット)がドイツで開かれた。最も大きなテーマは地球温暖化問題。
▽これまで協力的でなかったアメリカも今回は方針を転換し、温室効果ガスの排出量を「2050年までに半分に減らす」という目標で一致。一歩前進した。
▽各国が本当に目標通りに排出量を減らせるかが、これから一番の問題。 |
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【サミットに参加した首脳】
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| 日本・安倍晋三首相、アメリカ・ブッシュ大統領、イギリス・ブレア首相、フランス・サルコジ大統領、ドイツ(議長国)・メルケル首相、イタリア・プロディ首相、カナダ・ハーパー首相、ロシア・プーチン大統領、EU(ヨーロッパ連合)・バローゾ委員長 |
(2007年6月16日)
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