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須藤 大輔記者(朝日新聞生活グループ)
最近、コップという言葉をニュースでよく聞くわ。
水や牛乳を入れて飲む、あのコップのこと?
いやいやちがうよ。地球温暖化をどうくい止めるかについて、国連気候変動枠組み条約という、国どうしの取り決めに基づいて話し合った国際会議のことだ。「条約に入っている国々の会議」という英語を略してコップ(COP)と呼んでいるんだ。今年で十三回目で、COP13と呼ばれているよ。
どんなことを話し合ったの。
2013年以降の温暖化対策を話し合う
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187か国の代表がバリ島で会議
今後2年間かけて決めていく
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| 世界百八十七か国の代表が集まって、温暖化対策について話し合ったCOP13の会議〓12月3日、インドネシア・バリ島で |
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――温暖化は、自動車を走らせたり、電気を起こしたりするときに、石油を燃やして出る二酸化炭素(CO2)などが原因で起こっている。このCO2などの量をどうやって減らすかが、世界中で大きな宿題になっているんだ。
今回のCOPは、187か国から1万1000人がインドネシアのバリ島に集まって、今月3日から15日まで2週間近く話し合った。
ケン どんなことが決まったの。
――2013年から世界の国々がどんな対策をとるのかを、あと2年間かけて決めていくことになった。CO2を吸収してくれる森林がすごいスピードで減っているのをどうくい止めるか、今後ひどくなる温暖化の被害をどうおさえるかなども、考えていくことになったんだよ。
ジャン どうして13年からなの。
――10年前に京都議定書で、日本やヨーロッパなど先進国がCO2などを減らすことを約束したんだけれど、その約束の期間は08年から12年までの5年間だけ。13年からは、まだ何も決まっていないからなんだ。
ポン これでうまくいくの。
――いや、180以上の国の考え方を同じにするのはとても難しい作業なんだ。先進国は、工場をつくってCO2をたくさん出しながら豊かになった。でもこれから豊かになろうとしている途上国の多くは、そんなには出していない。しかし、温暖化の被害を防ぐためには、途上国にもCO2などを出す量を減らしてもらわないといけない。
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CO2の削減目標盛り込めず
IPCC報告で意識高まる
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ジャン 先進国はどうお願いするの。
――途上国に、CO2の出る量がより少ない技術を教えたり、そのための資金を援助したりすることが求められている。何より、先進国がCO2をたくさん減らす約束をしないと途上国はついてこない。
今回のCOPで決めた文書の下書きには「先進国はCO2などを出す量を2020年までに、1990年と比べて25〜40%減らす」と書かれていた。でも、そういう数字を出すのは早すぎると、先進国の間でも意見がまとまらず、最後の文書には残らなかった。こうした難しい問題をたくさん解決しながら次の対策をつくらなくてはいけない。
ケン 今年は温暖化のニュースをたくさん見たよ。
――この一年で、温暖化を何とかしようという気持ちは世界中で高まった。COPの会場にも来ていた、アメリカの前の副大統領アル・ゴアさんが、温暖化の危機をうったえた映画「不都合な真実」が日本でも大ヒットした。
何より、世界中の科学者でつくる気候変動に関する政府間パネル(IPCC)という団体が、6年ぶりにまとめた温暖化の報告書の影響が大きかったんだ。思っていた以上に温暖化のスピードは上がっていて、水や食べ物が足りなくなるなど大変な被害が出そうなことも分かった。
ポン 大変!
――でも被害の大きさは、これから20〜30年間にどれだけCO2などを減らす努力をするかによって決まってくるといっているよ。何もしなければ温暖化はどんどん進むし、被害も増えていくことが予想されている。
対策を切れ間なく続けることが大切だ。これからの2年間は大切な会議を何度もして、みんなが温暖化をくい止める方法を真剣に考えないといけないね。
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【きょうのポイント】
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▽COP13は、国連気候変動枠組み条約に基づいて、京都議定書の約束期間が切れたあと、2013年以降の温暖化対策について話し合った会議。インドネシアのバリ島で開かれ、187か国が参加した。
▽13年以降の対策を今後2年間で決めること、森林をどう守るか、温暖化の被害をどうおさえるか、を考えていくことなどが会議で決まった。しかし、先進国のCO2を減らす数値目標は盛りこまれなかった。
▽今年は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告で、温暖化の深刻さが知らされるなどして、世界の人々の意識が高まった。今後2年間の話し合いが注目される。 |
(2007年12月22日)
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