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●日本人選手が活躍した大リーグ●

村上 尚史記者(朝日新聞スポーツグループ)
 
ケン

 今年の大リーグは、日本人選手がたくさん活躍したよね。

村上 記者

 うん。大リーグのナンバー1チームを決める「ワールドシリーズ」では、松坂大輔投手のレッドソックスと松井稼頭央選手のロッキーズが対戦した。日本人選手がいるチーム同士の対決は、史上初めてだったんだ。

ジャン

 すごーい。みんながんばったんだ。

ポン

 日本人選手って、全部で何人いたの?

パワーはかなわなくても技術力で勝負できるんだ

優勝に貢献、松坂・岡島両投手
打撃陣も各チームを支える

 


 ――今年の大リーグでプレーした選手は、投手7人、野手7人で、計14人もいたんだ。

 ケン その中で一番目立ったのは、やっぱり松坂投手?

 ――15勝は、日本人の新人投手では過去最多だった。また、レッドソックスの先発投手の中で、ただ1人、1年間けがをせずに投げ続けたのも評価されている。10月のポストシーズンでは、日本人投手として初めて、勝ち星を挙げたんだ。

 ジャン チームメートの岡島秀樹投手もすごかったよね。

 ――中継ぎエースとして、チーム最多の66試合に登板した。オールスターにも選ばれた。前半戦、首位を走ったチームの「かげのMVP」とも呼ばれていた。

 ケン 打撃陣も活躍したよね。

 ――マリナーズのイチロー選手は、オールスター戦で史上初のランニング本塁打を放つなどし、日本人選手初のMVPに輝いた。また、アメリカン・リーグ最多タイ記録の7年連続200安打をマークした。
 ヤンキースの松井秀喜選手は、ひざの故障に苦しみながら、25本塁打、103打点の数字を残した。7月には13本塁打を放ち、本人初の月間MVPにも選ばれたんだ。

 ポン ほかには、どんな選手が?

 ――ドジャースの斎藤隆投手は、おさえ投手として39セーブを挙げた。マリナーズの城島健司捕手は、4割6分5厘と大リーグトップの盗塁阻止率で投手陣を支えた。松井稼頭央選手は、大リーグ入り後、最多の32盗塁を記録した。

力負けしない工夫は必要
イチロー選手でも毎年修正


 ケン どうして日本人選手がこんなに活躍できるの?

 ――日本野球のレベルの高さは、大リーグでも認められているんだ。日本の一流選手なら、アメリカでも一流になれる、というのが今の考え方になっている。パワーではかなわないかもしれないが、技術力で勝負できる。

 ジャン 例えば、どんな?

 ――投手でいえば、変化球の切れ、コントロールかな。西武時代は速球派だった松坂投手も、大リーグでは変化球が評価されている。

 ケン 野手では?

 ――打者としては、最初は苦しむ選手も多い。大リーグには、日本で見たことがないような球を投げる投手が多いからね。イチロー選手だって、毎年打撃フォームを修正しながら戦っている。また、カージナルスの田口壮選手のように、守備、走塁の力が重宝されるケースもある。どの選手にも共通するのは、投げる、打つ、走るなどの基本技術が、本当にしっかりしている。だから、アメリカでも、適応できるんだ。

 ポン 日本人選手はもっと増えるの?

 ――大リーグの各球団の補強策には、日本人選手が常にリストに入っている。このオフシーズン、アメリカで注目されているのが、フリーエージェント(FA)権を使うことにした広島の黒田博樹投手、FA権を取得した中日の福留孝介選手の動きだ。来年も日本人選手の姿は、たくさん見られると思うよ。

●今年、大リーグでプレーした日本人選手
【投手】
松坂大輔、岡島秀樹(どちらもレッドソックス)、井川慶(ヤンキース)、斎藤隆(ドジャース)、大塚晶則(レンジャーズ)、大家友和(ブルージェイズ)、桑田真澄(パイレーツ)
【野手】
井口資仁(フィリーズ)、松井稼頭央(ロッキーズ)、松井秀喜(ヤンキース)、イチロー、城島健司(どちらもマリナーズ)、岩村明憲(デビルレイズ)、田口壮(カージナルス)

【きょうのポイント】
 ▽今年の大リーグは日本人選手の活躍が目立った。投手7人、野手7人の計14人がプレー。
 ▽レッドソックスでは、松坂大輔投手が日本人の新人投手としては過去最多の15勝を挙げ、岡島秀樹投手がチーム最多の66試合に登板。イチロー選手(マリナーズ)はオールスター戦でMVPに輝いた。
 ▽日本人選手の強みは技術力の高さ。投げる、打つ、走るの基本技術がしっかりしている。投手は、コントロールや変化球の評価が高い。

(2007年11月10日)

 


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