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大月規義記者(朝日新聞経済部)
ゴールデンウイーク中のデパートや遊園地は、たくさんの人でにぎわっていたわ。
いまは景気がいいんだよ。
景気って何?
いろいろな品物がよく売れたり、仕事がいそがしくなって働いている人の給料が高くなったりすることを「景気がいい」っていうんだ。
いいときがあるなら、悪いときもあるの?
逆に、品物をつくっても買ってくれる人がいなくて、みんなこまってしまうと「景気が悪い」。景気はずっとむかしから「いい」と「悪い」をくり返してきたんだ。
世界に商品が売れ一番長い記録に追いつくか?
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イラスト・野村タケオ
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ジャン どうして景気は「いい」と「悪い」をくり返すの?
――たとえば、新しく出たテレビにすごい人気が出たとしよう。すると、そのテレビをつくっている会社にはたくさんの注文が集まって、大いそがしになる。会社は大もうけだ。働いている人は給料が上がり、おいしいものを食べたくなったり、旅行に行きたくなったりするよね。
ポン おもちゃも買ってほしいな……。
――そうだね。家族の人もいろいろなものを買いたくなる。すると、おもちゃ屋さんもレストランも、おみやげ屋さんもみんないそがしくなって、景気がよくなるというわけさ。ところが、テレビをつくる会社は世の中にたくさんある。別の会社が、もっとすごいテレビをつくったら?
ケン 最初にもうけていた会社はこまるよ。
――ふたつの会社の競争が始まる。値段を下げたり、おまけをつけたり。テレビをつくっても、思ったほど、もうからなくなる。働いている人の給料もへって、ぜいたくはできない。外食もひかえなきゃ。
ジャン 競争っていやね。
――そうともかぎらない。テレビを売る人たちはこまるけど、買う人たちにとっては、安くなっていいよね。それに、景気はだんだん悪くなるけれど、さらにすごいテレビを発明したり、材料代を節約したり、あるいは外国にテレビを売り出したりするくふうによって、だんだんともうけがもどって景気はまたよくなり出すんだ。ちなみに、いまの景気のいいのは二〇〇二年二月から始まった。
ケン えっ? 景気ってだれが決めているの?
――内閣府というお役所に、それを決める専門家がいる。いままで一番長かった景気はおよそ四十年前にあった。ちょうどみんなのパパやママが生まれたころかな? 「いざなぎ景気」という名前がついていて、四年九か月もつづいた。二番目はおよそ十五年前。四年三か月つづいた景気で、「バブル景気」とか「平成景気」とよばれている。いまの景気は、いい状態がことし四月までつづいて二位にならんだ。さらに十一月までつづくと、新記録になる。
ポン もう少しなんだね。がんばれー。
――ただし、むかしあった景気のような「いきおい」はないんだ。さっきのテレビのたとえ話でいうと、新商品のテレビに爆発的に人気が出たというよりも、じわりじわりと売れ出したという感じだ。だから景気はよくても、実感できないという人たちが少なくない。それと、最近、ちょっと心配なできごとがあった。石油の値段が上がって、石油でできているプラスチック代や、商品をつくるための電気代、商品を運ぶトラックのガソリン代が、だんだん高くなっている。こういうできごとは、世界中の景気を悪くする原因になるんじゃないかと心配されているよ。
ジャン 世界の景気が悪くなるとどうなるの?
――実はいま、日本の景気がいいという一番の理由は、世界の人々が日本の商品をたくさん買ってくれているせいなんだ。とくに中国は、むかし、日本が「いざなぎ景気」だったころのように景気がよく、世界中から商品を仕入れている。だから、日本の景気がどこまでつづくかを考えるときは、中国など外国の景気も考えないといけないんだ。
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【きょうのポイント】
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▽いろいろな品物がよく売れたり、仕事がいそがしくなって働いている人の給料が高くなったりすることなどを、「景気がいい」という。
▽内閣府が「景気のいい・悪い」を決める。いままで一番長かった景気は、4年9か月つづいた「いざなぎ景気」で、2番目は4年3か月つづいた「バブル(平成)景気」。いまの景気は2002年2月から始まり、ことし4月までいい状態がつづいて2番目にならぶ。
▽いまの日本の景気がいいという一番の理由は、世界の人々が日本の商品をたくさん買ってくれているから。日本の景気がどうなるかは、外国の景気にも左右される。 |
(2006年5月8日)
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