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西川迅記者(朝日新聞科学医療部)
また「鳥インフルエンザ」が起きたんだってね
茨城県の水海道市の養鶏場(ニワトリを飼う農場)で、鳥インフルエンザにかかったニワトリが見つかったというニュースだね
たしか去年も鳥インフルエンザが起きて大さわぎになったでしょう?
今回は、去年ほどのさわぎにはなっていないようだけど、何がちがうのかな。くわしく教えて
毒性は弱いが広がると強くなることも
ケン そもそも鳥インフルエンザってどんな病気だっけ。
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| 鳥インフルエンザが見つかった養鶏場で、卵の処分に入る県の職員=6月27日茨城県水海道市で、代表撮影 |
――ニワトリやアヒルなどがかかり、下痢を起こすなどする病気だよ。病気のもとは鳥インフルエンザのウイルスで、ばい菌よりも小さくて、特殊な顕微鏡でしか見ることができない。病気にかかると、ウイルスがのどやおなかでふえる。ウイルスがついたえさやふんを通じてニワトリからニワトリへ広がる。
ポン 前に起きたのは……。
――去年の冬、山口県、大分県、京都府にある四つの農場で鳥インフルエンザにかかったニワトリが見つかった。日本では七十九年ぶりで、しかも、ニワトリを次々に死なせる「H5N1型」という毒性の強いウイルスだった。たくさんのニワトリが処分され、まわりの農場もふくめてしばらく卵や肉の出荷ができなくなった。
ケン 今度は、どうやって見つかったの。
――四月ごろから、養鶏場で死んだニワトリの数がふだんより多くなって、検査してみてわかった。近くのほかの養鶏場も調べてみると、五つの養鶏場で、過去に鳥インフルエンザに感染したニワトリがいたことがわかった。いまもウイルスを持つニワトリがいないか、さらに調べているんだ。
ジャン 去年のとはどうちがうの? 弱いウイルスだって聞いたけど。
――そうだね、今回のは「H5N2型」といって、「H5N1型」よりは毒性が弱い。だから死んだニワトリの数も少なくて、なかなか鳥インフルエンザとわからなかった。
でもこのウイルスは、ニワトリからニワトリにうつりつづけると少しずつかわって、たくさんのニワトリを死なせる強いウイルスになることがある。実際に、アメリカやメキシコではそうなったことがあるから、注意が必要だ。弱いからといって放っておけないんだ。
ケン 冬でなくてもインフルエンザになるんだね。
――人のインフルエンザは冬に流行するけれど、鳥インフルエンザはベトナムなどの暑い国でも起きているよ。
ジャン ニワトリや卵はどうなるの?
――流行をくい止めるため、感染したニワトリが見つかった養鶏場の約二万五千羽は処分され、過去の感染がわかった五つの養鶏場の約十二万五千羽も、すべて処分されることになっている。卵も捨てるしかない。ウイルスがのこっているかもしれないからね。
ポン ぼくが食べる卵やトリ肉はだいじょうぶ?
――お店で売っている卵や肉は、病気の鳥のものじゃないよ。それに、卵や肉を食べて人に感染したという報告はない。煮たり焼いたりすればさらに安全だ。
ケン 人のインフルエンザも、もともと鳥から来たって聞いたことがあるよ。
――ふつうは、鳥インフルエンザウイルスが人に感染することはないと考えられている。でも、ベトナムなどでは鳥から人に感染して亡くなった人もいて、それが人の間で流行する新しいインフルエンザになって世界中に広がらないか、注意して見張っているんだ。
ジャン ウイルスはどこから来たのかしら。
――ふだんはシベリアやアラスカにいる渡り鳥のカモが運んでくるといわれているけど、はっきりしていない。去年の鳥インフルエンザもどこから来たのかわかっていないし、今回のウイルスについても、専門家が調べている最中だ。
ポン もう起きないといいね。
――ほかの養鶏場にも鳥インフルエンザのニワトリがいないか、確かめるのが大事だ。もしウイルスが見つかったら、そこから広がらないようにしないといけない。しっかり監視をつづけて、少しでも早く見つけることが大切だね。
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学校のニワトリの世話は?
獣医師で全国学校飼育動物獣医師連絡協議会を主宰する中川美穂子さんに、学校で飼うニワトリの世話で注意することを聞きました。
外から病気のもとを持ちこまない、病気に対する鳥の抵抗力を落とさないのが大事なことです。そのために次のことを守ってください。
@よごれた手やくつの裏で鳥小屋に入らない。
Aニワトリを野鳥と接触させない。野鳥の来るようなところの水をニワトリにあたえない。
Bニワトリが元気でいられるように、小屋を清潔にたもち(特にふんのそうじをきちんとする)、えさや水をきちんとやる。
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(2005年7月7日)
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