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斉藤 泰生記者(朝日新聞生活部)
「少子高齢化」ということばを知ってる?
子どもが少ないってことかな。
そう。子どもの数がへる一方で、医療が進歩して長生きできて、お年よりがふえる。いまの日本の状況をさすことばなんだ。
おじいちゃんやおばあちゃんが長生きするのはうれしいよ。
そうだね。でも国全体でみるといろんな課題もあるんだよ。
どんなことか教えて。
子どもが減りお年寄りふえて課題が
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生まれる子は30年前の半分
働く人の負担ふえ年金減る
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―― まず、少子高齢化をデータでみよう。厚生労働省が今月発表した統計では、2004年に生まれた子どもの数は111万835人。1899年に統計をとり始めてからもっとも少なくて、30年前の約半分になった。
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| 生まれたばかりの赤ちゃんの元気ななき声がひびくナースステーション。働きながら子育てできる環境が整えば、子どもの数もふえるかもしれません=宮城県仙台市のS・Sレディースクリニックで |
ジャン 約100年間で一番少ないの!
―― きみたちは3人きょうだいだけど、友だちはどう?
ケン ふたりが多いかな。
―― みんなのおじいちゃんが生まれた60年前くらいは、4、5人きょうだいもふつうだった。でもいまは、ひとりかふたり。04年の統計で、女性ひとりが一生に産む子どもの数の平均をしめす「合計特殊出生率」は1.29。前の年とならんで過去最低なんだ。
ジャン 高齢化のほうはどうなの。
―― 去年10月の時点で、65歳以上は過去最高の2488万人。人口全体に占める割合(高齢化率)は19.5%(パーセント)で五人にひとりになった。90歳以上も101万6千人で初めて百万人をこえた。10年前の倍の数だよ。
ポン すごい。ぼくはまだまだ長く生きられるね。
―― そうだね。年をとっても生活の心配がなく、元気にすごしたいよね。
ケン お年よりがふえると何か心配なことでもあるの。
―― きみたちのおじいちゃんはもう働いていないよね。そうしたお年よりの生活をみんなでささえる国の制度に「年金」がある。20歳から59歳までの国民がおさめる保険料を、60歳以上の高齢者が年金として受けとるしくみだ。
少子高齢化が進むと、保険料をはらう人がへって受けとる人がふえる。保険料の負担はふえるのに、ひとりがもらえる年金額はへるから、老後の生活に不安を感じる人も多くなる。
ジャン 年金のほかに影響は。
―― 年をとると体が弱くなるよね。医療や介護が必要になって、その費用も大きくなる。また少子化は、働く人の減少につながる。そうすると、ものをつくったり買ったりという活動がにぶくなり、社会の活力が低下する心配もあるんだ。
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育児にはむずかしい状況も
仕事との両立へ法律で支援
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ケン 少子化は止まらないのかな。
ジャン わたしがママになったら子どもはたくさんほしい。どうしてみんな産まないの。
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| 年齢別の人口をしめした人口ピラミッド。2000年=下=は1970年=上=にくらべてとくに、20歳以下のわかい人がへり、40歳以上の人がふえていることがわかります(国立社会保障・人口問題研究所の作成) |
―― 産んで育てるのがむずかしい状況もあるんだ。女性も男性と同じように社会で活躍する人がふえてきた。でも、働きながら子育てできる環境がまだ整っていない。子どもをあずける保育所が足りなかったり、出産で休みをとることを会社がいやがって、やめなければならなくなったり。だから産むことをあきらめる人もいるんだ。
ケン 大変なんだね。
―― 男性の問題もあるんだ。6歳未満の子どもがいる日本の父親が家事や育児に使う時間は1日平均48分。アメリカの4分の1以下で世界的にみても短い。子育ての負担が母親に集中したら「子どもはひとりでいいわ」と思うよね。
ケン どうにかならないの。
―― 仕事と家庭生活が両立できるように、国は会社に働き方の見なおしをもとめている。育児休業をとる人をふやしたり、残業をへらしたりという取り組みの計画を出させて、達成状況を国がチェックする。「次世代育成支援対策推進法」という法律で、従業員301人以上の会社は計画をつくることを義務づけられたんだ。
ポン パパの会社も計画つくったかな。残業がへって早く帰ってきて、いっしょに遊べるようになるといいなあ。
(2005年6月25日)
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