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日浦 統記者(朝日新聞経済部)
小泉首相が22日、ODAを大幅にふやす努力をするとインドネシアで表明したと、ニュースでいってたけど、ODAって何?
「政府開発援助」の略称で、わかりやすくいうと「世界のまずしい国や開発が進んでいない国(途上国)のために、ゆたかな国(先進国)が人やお金を出して助けてあげること」だよ。
アフリカの国で子どものミルクが足りないって話を聞いたことがあるよ。
そうだね。地球上には191の国があって60億人をこえる人が住んでいる。でも、アジアやアフリカには、子どもが学校に通えなかったり、食べ物が足りなかったり、戦争や内乱、地震や津波などでくるしんでいる国も多いんだ。
かわいそう。何とかならないの。
先進国がお金や人を出し途上国を助ける
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2000年までは10年続けて世界一
全体ふえる中、最近4年減る一方
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――そのための仕組みがODAさ。日本やアメリカ、ヨーロッパみたいに経済が発展してお金がある国が、途上国を助けることができれば、世界の平和と発展につながるからね。
ジャン ふーん。どうやって助けるの?
――みんなから税金として集めたお金の一部を途上国にただであげたり、かしたり、人を派遣して技術を教えたり、助けるやり方はいろいろある。日本は経済が発展してゆたかになり始めた1970年代からずっと援助をつづけていて、91年から2000年までは援助した金額が世界一だったんだ。
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| 日本のODAで買った地球儀を使って歴史の授業を受けるインドネシアの子どもたち |
ケン へぇー、日本はすごいんだ。どの国に援助してるの?
――インドネシアや中国、フィリピン、ベトナムなどアジア諸国が中心だね。というのも、日本が第二次世界大戦でアジア諸国にせめこんだ時、多くの人が犠牲になったんだ。だから、経済が発展した日本がODAを通してアジアの国を助けるのは戦争のつぐないの意味合いもあるんだよ。最近は経済発展がすごい中国向けをへらし、アフリカ諸国向けにも力を入れていく方針なんだ。
ケン ふーん。最近のODAはふえてるの、へってるの?
――世界全体でみると援助額はふえている。04年は786億ドル(約8兆4070億円)と過去最高だった。でも、日本は逆。04年の援助額は88億5900万ドル(約9.475億円)で4年連続で前の年よりへっている。日本は景気があまりよくないし、国が借金をしすぎているから、お金を出しづらい事情があるんだ。ただ、金額自体は世界2位で決して少なくないんだよ。
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常任理事国入り目指す日本
増額したい、借金は苦しい
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ケン ほかの国はどうなの?
―― 1番多いアメリカは、日本の2倍以上の190億ドル(約2兆322億円)も出している。フランスやイギリス、ドイツなども日本なみにじわじわと援助額をふやしているね。
ジャン 日本はこれからも援助額をへらしていくのかな?
――そこがむずかしいところなんだ。日本が、国際連合(国連)の常任理事国をめざしていることは知っているかな?。
ケン ジョウニンリジコク?
――国連には世界で起きている大切なことについて15の国で話し合う安全保障理事会という会合がある。なかでもアメリカ、イギリス、フランス、中国、ロシアの五か国は常任理事国といってほかの国にくらべて大きな力があたえられているんだ。国連ができて60周年のことしは常任理事国の数をふやそうという計画がある。だから、日本だけでなくドイツ、インドなども常任理事国入りをめざしているんだ。
ポン へえー。でも、それとODAの援助額がどうして関係あるの?
――常任理事国になるにはたくさんの基準をみたさないといけないのだけど、そのひとつにODAの援助額を一定水準までふやすという目標もあるんだ。国連で大きな力を持つからには、こまっている国をきちんと助けるべきだからね。
ただ、日本は借金が多いから援助額をへらしたいのが本音。でも、常任理事国になるためにはふやさなくてはいけない。
ジャン むずかしいねえ。でも、ODAの元手は国民がはらった税金なんだから、日本のためになるように使ってほしいね。
(2005年4月24日)
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