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箱田哲也記者(朝日新聞名古屋本社報道センター)
最近、万博とか愛・地球博とかって、よく耳にするよね。
愛知県で開かれている愛知万博のことね。愛称を「愛・地球博」っていうのよ。
正式な名前は「2005年日本国際博覧会」。日本をふくめて世界121か国が参加しているんだ。いろんな企業もパビリオンを出していて、たくさんの人でにぎわっているよ。
ぼくも行きたいな。でも万博って、そもそも何なの?
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| 愛知万博の会場で警備ロボットを相手にクイズを楽しむ子どもたち |
世界の国が新しい技術など見せる展覧会
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1851年のロンドンが最初
幕府や薩摩がパリに参加
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――「万博」は「万国博覧会」の略。「万国」は「あらゆる国。世界中の国々」という意味なんだ。
ケン たくさんの国からくるから「万博」なのかな?
――そう。万博は世界の国が集まって、新しい技術などを見せる展覧会のことなんだ。最初の万博は1851年にイギリスのロンドンで開かれた。当時は、新しい技術や発明品を展示して産業を発展させ、国の勢いをしめすのがねらいだったんだ。
ポン ふーん。
――最初のロンドン万博では印刷機械や目ざまし時計が登場、1889年のパリ万博(フランス)ではエッフェル塔がたてられた。ほかにも、電話機や蓄音機、冷蔵庫など、それぞれの時代の発明品が展示されてきたよ。
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| 冷凍マンモスの展示も人気です |
ケン 日本はいつから参加しているの?
――1867年のパリ万博(フランス)に徳川幕府や薩摩藩が参加したのが最初。六年後のウィーン万博(オーストリア)には明治政府が参加した。
ジャン 日本で開かれるのは愛知万博が初めてなの?
――1970年に、アジアで初となる大阪万博があった。芸術家の岡本太郎さんデザインの「太陽の塔」や、月面着陸をはたしたアメリカの宇宙船アポロが持ち帰った「月の石」が話題になったよ。総合的な万博が日本で開かれるのは、それ以来35年ぶりなんだ。
ケン 愛知万博はどんな万博なの?
――21世紀最初となる愛知万博のテーマは「自然の叡智」。「叡智」っていうのは、すぐれた知恵という意味さ。人間をはじめ、多くの生き物たちが、いつまでも生きていけるための環境問題を考える万博なんだ。みんなで地球のことを考えていきましょう、ってことだね。
いろんな国や企業(会社)だけでなく、市民が参加しているのも特徴だよ。牙のはえた冷凍マンモスの頭や最新のロボットなんかも展示されているよ。
ポン 冷凍マンモス!
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| 1970年に開かれた大阪万博の会場。後方にそびえる太陽の塔はいまものこっています |
――ずっと凍っているシベリアの土の中からほり出されたんだ。約1万8千年前のマンモスで、肉や毛までのこっているよ。
ケン ロボットは?
――万博にきた人を案内する4か国語が話せるロボットや、楽器を演奏したりおどったりするロボット。夜には会場をそうじするロボットも動き出すよ。新しい技術でいうと、ぶつからないひとり乗りビークル(自動車)や、人が乗って二本の足で歩けるロボットなんかもあるよ。
ポン すごーい。未来の国みたいだ。
――世界の国々の展示もおもしろいよ。なかでも話題をよんでいるのがヨルダン館。とっても塩分が強い「死海」という湖の水を運んできていて、その水につかると体がうくんだよ。
ジャン 「サツキとメイの家」もあるって聞いたわ。
――人気アニメ「となりのトトロ」の主人公が住む家を再現したんだ。完全予約制なんだけど、すごい人気で簡単には中に入れないほどだよ。
ケン たくさんの人が見にきていて、中に入るのもむずかしいのかなあ。
――期間は3月25日から9月25日までの185日間で、博覧会協会は1500万人以上はきてほしいと目標を立てている。人気のあるパビリオンは2時間以上も待たなければいけないこともあるんだけれど、全体的には予想したよりも少ないといわれているよ。
ジャン 愛知万博の後も、どこかでまた万博が開かれるの?
――2010年に中国の上海で予定されているよ。5年後、みんなの地球はどうなっているかな。今回の万博では会場をつくるための開発が自然破壊につながると、計画が見直されたいきさつもあったんだ。未来の地球を守るためにも、ひとりひとりが少しでもごみをへらし、むだなエネルギーを使わないよう、環境のことをまじめに考えなければいけないね。
(2005年4月9日)
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