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宮崎 知己記者(朝日新聞経済部)
パパやママが最近よく「景気がよくなってきた」といっているけど。
ものをつくったり、売ったり買ったりすることが、少しずつだけどさかんになっているんだよ。
それってぼくたちにとってもいいことなのかな?
お父さんやお母さんのお給料がふえるかもね。
じゃあ、お年玉もふえるね。やったー!
期待してもいいけど、景気はよくなったり、悪くなったりすることをわすれないでね。
多くの経済データや社長さんらの実感
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品物が売れて街が活気づく
身のまわりで感じる好景気
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ものが売れる→いそがしくなる→給料が上がる→ものを買う→ものが売れる、というつながりで景気はよくなります。背景には中国やアメリカの好景気もあります
イラスト・藤井龍二
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ポン 景気がいいって、どういうこと?
――世の中にはいろいろな仕事がある。ものをつくって売る。買ってきたものを売る。家を建てる。工場や倉庫をつくる。外国と貿易をする。会社や工場で働く。こうした活動がさかんなときが景気がよい状態だよ。
ケン ぼくたちの身のまわりでは、どんなことから景気がいいことがわかるの。
――景気がいいと、品物がどんどん売れるし、働き口がふえてお給料も上がるから、お店の人も会社づとめの人も、みんないそがしいのにニコニコ顔で元気。街には新しいビルや家が次々に建ち、人や車の通りもふえにぎやかになる。高価な品物がたくさん売れ、多くの人が海外旅行に出かける。
ジャン どうやって景気がよくなっているのか悪くなっているのかを知るの?
――景気は、内閣府という役所の景気統計担当の人が二十九ものデータを毎月チェックして、よくなりつつあるか、悪くなりつつあるか、さぐっているんだ。
ポン むずかしそうだね。
――いろいろな数字とにらめっこしなければならなくて大変だよ。ものをつくる機械の注文がどのくらいあったかや、新しい家がどのくらい建ったか、工場や会社がどのくらい電気を使ったか、スーパーやデパートでどのくらいものが売れたか、会社が国にどのくらい税金をおさめたか、働く人をどれくらい募集しているか、などの数字が対象だ。
それによると、日本の景気は二〇〇二年一月を境に、その翌月から四十七か月間、ゆるやかだけどよくなりつづけている。
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よいとき、悪いときが交互に
来年は消費がのびてきそう
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ジャン そんなに前からよかったかしら。
――いい指摘だね。この計算ではじき出された答えは、もとになる数値もしっかりしたものだ。でも実際、ものづくりや商売をしている人の感じ方や判断の方が、景気がいまどうなっているかをうまくしめせる場合がある。
日本銀行や新聞社などは定期的に、会社の社長さんらにアンケートを行っている。それによると、景気がよくなっているとはっきり会社の人に実感されてきたのは、04年ごろからだ。
ケン どうしてよくなったの。
――きっかけは、中国の急成長とアメリカの好景気だ。日本の鉄鋼や自動車、電気製品がこうした国でたくさん売れた。鉄鋼や自動車、電機メーカーは、販売会社や部品メーカーなど関連する会社が多いから、好調さは多くの会社に広がる。
会社の成績がよくなると給料やボーナスがふえ、働き口もふえる。会社が銀行から昔、いっぱい借りていた借金をせっせとへらしていたのもよかった。新しい仕事に積極的に挑戦できるからね。
ジャン このまま景気がずっとよかったらいいね。
――残念だけどそうはならないよ。景気は、かならずよくなったり悪くなったりするんだ。いろいろな経済学者が、五、六十年周期や十年周期でよくなったり悪くなったりする、などの研究結果を発表している。よいときと悪いときが交互にめぐってくるので「景気循環」っていうんだ。
ポン えー。そんなあ。
――そんなに気落ちしないで。まだしばらくはだいじょうぶそうだから。給料や働き口がふえると、人々がものを買う量がふえ、ますます会社の成績がよくなり、さらに景気をよくする。ものを買うことを「消費」というけれど、多くの調査会社や経済学者が来年は消費がそこそこのびる年になりそうだといっているよ。
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【きょうのポイント】
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▽景気がいいと、品物がよく売れ、働き口がふえて、給料が上がる。街には新しい建物が次々に建ち、人や車の通りがにぎやかになる。
▽景気は、内閣府の人がたくさんのデータを調べて判断する。新聞社などが、会社の社長にアンケートをとって聞くこともある。
▽中国の急成長、アメリカの好景気で日本の鉄鋼や自動車、電気製品がよく売れている。関連する会社の多いこれらの産業が好調なので、景気全体がよくなっている。
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(2005年12月24日)
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