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中川 史記者(朝日新聞政治部)
小泉さんが内閣改造をしたんだって。
内閣ってなあに。
総理大臣(首相)と、そのほかの国務大臣の集まりのことだよ。
イメージチェンジで、大臣たちがおしゃれに変身したのかしら。
そもそも内閣って何であるの。
首相はかわらないまま大臣を選び直す
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記念撮影に向かう「第三次小泉改造内閣」の大臣たち。小泉首相(中央)はこの内閣で改革をスピードアップしようと考えています〓10月31日、東京都千代田区の首相官邸で
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就任した首相が行う「組閣」
新たな目標に向けて「改造」
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――物語に出てくる悪い王さまのように、すべての権力がたったひとりとか、一か所だけに集中すると、その力が好き勝手に使われ、人々の自由や権利がおかされるおそれがある。そこで、役割を分担して受け持つ「三権分立」という制度があるんだ。
ルールとなる法律をつくる「国会」、法に違反していないかチェックする「裁判所」、そして、法にしたがって仕事をするのが「内閣」。
ポン その内閣のリーダーが首相なのかな。
――その通り。首相は国会議員からえらばれる。内閣は国の予算案をつくったり、国会で決まった予算や法律にもとづいて実際に役所を指揮したり、監督したりして仕事を進める。
ケン じゃあ、国務大臣はどうやってえらばれ、何をしているの。
――首相が、自分といっしょに仕事をしてくれる人をえらぶんだ。これが「組閣」で、就任した首相がすぐにやる大切な仕事。国務大臣は国会議員だけでなく、専門家からえらばれることもある。
ポン 大学の先生がなることもあるんだね。
――首相も、たったひとりでは仕事はできない。協力してくれる人が必要だ。学校や、勉強の内容について考えているのは文部科学省、お年よりの生活や健康のことを考えるのは厚生労働省。こういう役所の責任者に、国務大臣がなるんだ。
ジャン 「特命担当大臣」ということばも聞くけれど、どんな仕事をしているの。
――国の役所は二〇〇一年に組織がかわり、新しく内閣府ができた。経済財政政策や科学技術政策など国の大切な仕事を、それぞれ責任を持って進めるのが特命担当大臣。
現在は「沖縄・北方」「科学技術 食品安全」「少子化・男女共同参画」など六人の特命担当大臣がいる。
ケン 「改造」というのだから、大臣たちはがらっとかわったんだね。
――そうなんだけど、今回のように首相の小泉さんはかわらないまま、ほかの大臣をえらびなおすのを「内閣改造」っていうんだ。十七人のうち十四人が交代した。
改造は総選挙のあとや、それまで取り組んできた大仕事が終わり、新しい目標をかかげるときなどに行う。
小泉さんは、国が切りもりしている郵便局を一般の会社のようにする郵政民営化を、ずっと前から「やりとげたい」といってきた。そのための法案が十月にようやく国会で可決された。
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改革スピードアップねらう
福祉など負担増恐れる声も
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きょうのポイント
▽「内閣」は総理大臣(首相)とそのほかの国務大臣の集まり。首相は国会議員からえらばれるが、そのほかの大臣は専門家からえらばれることもある。
▽首相はかわらず、ほかの大臣だけかえるのが「内閣改造」。総選挙のあとや、大きな取り組みが終わったときに行う。
▽小泉首相は新しい「改革続行内閣」で、お金も人もあまり使わない「小さな政府」をめざし、改革をスピードアップさせる考え。
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ポン じゃあ、今度は全然ちがった仕事を始めるんだね。
――いや、小泉さんは、こういう政治や社会のしくみをかえる改革を、もっと進めようとしているんだ。だから、新しい改造内閣を「改革続行内閣」と名づけた。一方で小泉さんは、来年九月に首相をやめる、といっている。のこりの期間は一年もなく、改造で改革をスピードアップさせたいんだ。
ケン 改革で、どんなふうにかわるのかなあ。
――小泉さんは、お金をあまり使わず、少ない人数で効率よく仕事ができる「小さな政府」をめざす、といっている。だから、役所の「親類」のような金融機関をへらしたり、なくしたりして一般の銀行に仕事をまかせることや、国が税金などで集めて都道府県や市町村に配っている資金を、地方が独自で集めて自由に使えるようにする考えなんだ。
ジャン いいことばかりなのかなあ。
――お年よりがくらしやすいようにする年金や、医療制度も見なおす。効率がよくなる半面、福祉の面などで経済的にめぐまれない人や弱い人などの負担がふえないか、と心配する声もあるよ。
(2005年11月13日)
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