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山中 茂樹記者(朝日新聞編集委員)
新潟県で余震がつづいて心配。4日の朝も震度5強の地震があったって。
気象庁は災害の経験と教訓をつたえていくため、大きな地震や豪雨に名前をつける。10月23日の最初の大きな地震は「04年新潟県中越地震」と名づけられたよ。
どれくらい大きかったの。
地震の規模をあらわすマグニチュードは6.8。マグニチュード7.3だった1995年1月の阪神・淡路大震災よりは小さかったけれど、ゆれの強さは川口町で、最高震度の7。阪神・淡路と同じゆれだった。
地球の古傷「活断層」がいたんで起こる
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内陸の浅い地下が震源地
98本の「危険度」を調査中
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ポン 震度7って、どれくらいゆれるの。
――木造の家がつぶれる割合が30パーセント以上。ビルもこわれ、山ぞいでは地すべり、山くずれが起きる。家のなかでは家具がたおれ、テレビや電子レンジがとぶ場合もあるんだ。
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震度7の地震でこわれた家
=10月24日、新潟県川口町で |
ケン こわいね。そんな大きな地震がどうして起こるの。
――少しむずかしくなるけれど、地球は何枚かのプレートとよばれる岩板でおおわれているんだ。この岩板が人間のつめがのびるほどの速さ(年に1〜10センチ)で動いている。このため、プレートがおしたり、引いたりして、ふくざつな力がはたらいているんだね。この力でプレート内部の弱い岩盤が破壊されて地震が起こる。
ポン ふーん。
――内陸の浅い地下で起こるのは「直下型地震」という。「活断層型」ともいうよ。新潟県中越地震や阪神・淡路大震災などがこれにあたる。
ポン カツダンソウ?
――活断層とは、かんたんにいえばプレートにできた古傷だね。まわりを引っぱられたり、おされたりしたら、ずきずきいたむようなものなんだ。
――そうだね。『新編日本の活断層』(東大出版会)という本には約2000本の活断層があげられているよ。このうち、おもな98本について、政府の地震調査委員会というところが、今後30年以内に地震が起きる「危険度(長期評価)」を、1996年から順番に調査している。
ジャン いつ起きるかと前から心配されている東海地震もその活断層型にふくまれるの?
――それはちがうよ。海のプレートが陸のプレートの下へもぐりこむ境目でおきる地震で、「プレート境界型」とよばれるんだ。陸のプレートが海のプレートに引きずられてしずんでいき、「もうがまんできない」となったとき、くっついているところがはがれて元へもどろうとはね返る。このとき、地震が起こるんだね。海水も持ち上げられるから、津波が起こるんだ。2003年9月に起きた北海道の十勝沖地震などもこの型だった。
ケン いつ地震が起きるか、予知できないの。
――いまの科学では、まだ無理なんだ。雲や地下水、動植物を観察して異常な前ぶれを見つけようという研究も進められているけれど、はっきりしない。政府の地震調査委員会は「今後30年以内に起きる確率は3パーセント」というふうに発表するんだ。
ジャン 天気予報みたいだね。3パーセントくらいだったら安心なの?
――それが安心じゃないんだよ。阪神・淡路大震災も発生確率は8パーセント程度だったといわれているんだ。本当の予知は、何月何日にどこそこで、どの程度の地震が起きる、と知らせることだけれど、まだ無理だから、こういう発表をしているんだね。
ケン たとえ3パーセントといっても、油断できないんだね。
――そう。天気予報を無視してかさを持たずに出かけて雨にぬれても、かぜをひくくらいですむけれど、地震はそうはいかない。ふだんから家を強くするとか、防災について家族で話しあっておくことが大切だよ。
(2004年11月6日)
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