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平壌(ぴょんやん)宣言から1年 日朝の今後は? 

大島 隆記者(朝日新聞政治部)

ジャン

 小泉首相が北朝鮮に行ってから、もうすぐ1年なんだってね。

大島記者

 よく知っているね。去年の9月17日に行って、「日朝平壌宣言」という文書をつくり、いろんなことをおたがいに約束したんだ。

ケン

 だけど、ニュースでは、その後の話し合いはうまくいっていないみたいだけど……。

大島記者

 そうなんだ。北朝鮮の核兵器の問題もあるしね。これから日本と北朝鮮の関係がどうなるのか、いっしょに考えてみようか。

ポン

 はーい!

 拉致問題と核兵器が厚い壁

ジャン 小泉さんは去年、どうして北朝鮮に行ったんだっけ?

去年9月17日、北朝鮮の平壌で、日朝平壌宣言を交換して握手する小泉首相(左)と北朝鮮の金総書記=代表撮影8月末、北朝鮮の核問題について、中国の北京で話し合った6か国の代表

 ――北朝鮮は日本のとなりにある国だけど、おたがいを国とみとめておつき合いしていきましょうという「国交」の約束がなかった。それをむすぶためには、いろいろ解決しなければいけない問題があったんだ。だから、北朝鮮に行って金正日総書記と直接話し合ったんだ。

 ケン どんな問題?

 ――そのひとつが「拉致事件」だ。みんなも知っているだろうけど、北朝鮮の国の組織がこっそり日本人をさらって北朝鮮に連れていった事件だよ。それと、過去の問題。日本は昔、朝鮮半島を植民地にして支配したんだ。戦争が終わった後、朝鮮半島には韓国と北朝鮮というふたつの国ができて、韓国とは国交をむすんだんだけど、北朝鮮とはずっとないままだった。

 ポン 話し合って、どうなったの?

 ――金総書記が拉致をみとめてあやまり、これからはそういうことはしないと約束したんだ。日本も、植民地支配したことをあやまって、国交がむすばれたら北朝鮮を助けることを約束した。その約束をまとめた文書が日朝平壌宣言だ。

 ジャン それで、拉致された人が日本に帰ってきたのよね。

 ――うん。北朝鮮に連れていかれた人のうち、5人は帰ってきた。けれど、その人たちの家族はいまも北朝鮮にいて家族がはなればなれになっているんだ。

 ポン はなればなれなんてかわいそう。どうしていっしょにくらすことができないの?

 ――北朝鮮は「拉致された人たちはいったん日本に帰った後、北朝鮮にもどって家族と話し合ってからどうするか決めるはずだったのに、日本が約束をやぶった」といっているんだ。日本政府も最初はそうするつもりだったんだが、拉致された人たちとも話して、日本にいてもらおうと決めた。家族が日本に来て、自由にいいたいことがいえる環境で話し合うことが大切だというのが理由だよ。

 ケン それから、あまり話し合いが進んでいないんだね。

 ――さらに北朝鮮が、つくらないと約束していたはずの核兵器をつくろうとしていることがわかって、問題になったんだ。それで、8月に中国の北京で、北朝鮮とアメリカ、日本、韓国、中国、ロシアという6つの国が集まって、どうするか話し合ったんだよ。

(03年9月13日)


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