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市川 博正記者(編集部)
東京都品川区に、小学校と中学校がいっしょになった一貫校ができるんでしょ。「4年・3年・2年」制って、朝小の「ニュースあれこれ」でも見たけど、どんな学校なの?
小学校は4年間なの?
なんで、小学校と中学校をくっつけちゃうの?
どうして、3つに分けるのかしら……。
待って、待って! ぼくもくわしく知りたくて、計画を進めている品川区教育委員会のトップの教育長に話を聞いてきたよ。
―小学校は何年生まである?
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| 心も体も大きく成長する小、中学生。ひとつの学校で教え、学年の区切り方もかえる東京都品川区の計画が注目されています |
ポン 6年。
―中学は?
ケン 3年。
ジャン そんなの、あたりまえじゃない。「6・3制」っていうんでしょ。
―その「あたりまえ」をかえよう、というのが品川区の教育委員会のこころみさ。小学校と中学校という分け方をやめて9年間をひとまとまりとする学校を、2006年度につくる。「4年・3年・2年」を区切りとして、小学1年生から中学3年までが、同じ校舎で勉強するんだ。
ケン ぼくたちがいちばん知りたいのは、なぜそんなことをするか、だよ。いまの6・3制では何か問題があるの?
―教育長の若月秀夫さんは「3つの理由がある」と説明してくれた。
ポン 順番に話して。
―まず、「いっしょにした方が、小中の9年間に勉強する内容を、効率よく教えられる」と考えたそうだ。教科によっては、5、6年生で習うことを、中学1年でもう一度教わる。このかさなりを、真ん中の3年間で調整して教えるという。
ケン ほかには?
―「小学校と中学校という区別を取りはらって、もっと協力できるようにしたい」というよ。いまは校舎がわかれていて、先生どうしの交流はほとんどできない。先生どうしで知恵を出し合って、ひとりひとりの子を9年間育てていこうというわけだ。
ジャン あとひとつは?
―「6・3制では、子どもの心や体の成長に合ったきめ細かな指導がしにくい」というよ。
たとえば、小学5年生くらいから、男の子は体が大きくなるし、女の子は、女性としての体のしくみができてくるなど成長が進む。先生の注意をきかなくなってクラスがまとまらなくなるなど「学級崩壊」が起きやすいのも、このころからだという。
ケン 「むずかしい年ごろ」っていうわけか。
ジャン ケンったら、なまいきねえ。
―むずかしいのは、5年生だけじゃないよ。小学校から中学校にあがると、不登校の子が急にふえる。文部科学省の昨年度の調査でも、小六の不登校は約8.400人だったのが、中1では2万4千人と3倍近くにはねあがる。
若月さんは「小学校と中学校で、環境や教え方などが大きくかわるせいではないか。ひとつの学校にして急な変化をなくし、不登校の子をへらしたいんです」というよ。
さらに、中学2年生ごろになると、受験などをひかえて将来のことを考えるなど、心のなやみがふえるとみた。
ポン つまり?
―学校に入って5年目と、中2にあたる8年目に区切りをもうければ、きちんと指導ができると考えたわけだ。
ジャン 4年・3年・2年それぞれの教え方は?
―最初の4年間はクラス担任をおき、読み書きや計算などの基礎に力を入れる。
5年目からは、学ぶ教科をえらべるようにして、教科ごとの先生が教える。
8年目からは、自分で時間割りをつくって、それぞれの興味がある教科に力を入れられるようにする。
最後の9年目には、卒業論文を書かせる考えだそうだ。
ケン 卒業論文って、大学みたい。
ポン 学校・学年のよび方は?
―まだはっきり決まったわけではないけど、1年生……7年生……9年生っていうふうになるかもしれない。
ジャン いいことばかりのようだけれど、心配な点はないのかしら。
―どんな学校をつくったらいいかを研究している東京学芸大学の葉養正明教授は「9年間おなじ校舎で学ぶやり方だと、子どもたちの学ぶ意欲がたるんでしまう心配がある。体の小さな1年生が、大きな中学3年生をこわがるといった問題も起きるかもしれない」と話している。でも「まずやってみて問題点を直していくことが大切」という意見だ。
ケン ぼくたちも見守っていきたいな。
(03年2月17日)
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