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市川博正記者(編集部)
パパ、アメリカの株の値段が安くなったり、高くなったりする話が、毎日のように新聞に出るけれど、どうして日本でニュースになるのかしら。
カブって、丸い大根みたいのでしょ。ボクはあんまり食べたくないやぁ。
それは野菜のカブ。ジャンがいっているのは、株式会社の株のことだよ。
株ってよく聞くけど、どんなものか知らないや。
きょうはひとつ、株についてみんなで勉強しましょうか?
よろしくおねがいしますよ。
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株の売り買いをとりまとめる東京証券取引所。大きなディスプレー(左上)には、どんどんかわる株の値段が映し出されます
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ジャン 株ってなんなの?
―たとえば、パパが会社をつくって仕事をしようと考えたとする。でも、お金がない。そこで、「仕事がうまくいって会社がもうかったら、もうけの一部をわけますから、お金を出してください」とよびかけるんだ。
お金を出してくれた人たちには、お金を出した証拠となる券(証券)をわたす。この証券を「株券」、略して「株」とよぶんだ。
ケン 証明書なんだね。
―株を出して集めたお金で仕事をしている会社を「株式会社」という。いま、日本には約120万社あるそうだ。朝小を出している朝日学生新聞社も、株式会社だよ。
ポン どうしてカブってよぶのかなぁ。
―木や草の株のように成長するから、よばれるようになったともいわれている。
ケン 株は、売ったり買ったりするんでしょ。
―株を持っている人のことを「株主」といい、会社がもうかったときに株主がもらえる分け前を「配当」という。会社がもうかれば、株主は毎年、配当を受けることができる。
自分も配当がほしいと考えた人が、「あなたが買ったときより高い値段でいいですから、その株を売って」ということになって、売り買いが始まる。
ジャン 値段が上がったりさがったりするのはなぜ。
―商品の値段と同じように、買いたい人が多ければ高くなり、売りたい人が多いと安くなるんだ。もうかっている会社の株は多くの人がほしがるから高くなるし、問題を起こして信用をうしなった会社の株は、値さがりする。
アメリカでは6月下旬、大きな会社が、もうかっていないのにもうかっているように見せかけをしていたことがわかり、信用をなくしたのがきっかけで株の値段がガタ落ちした。
ポン 株ってデパートで買えるの?
―株を売ったり買ったりできるのは「証券取引所」という場所だよ。日本には、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5か所にある。でも、みんなが取引所へ押し寄せたら取引がスムーズにいかないので、「証券会社」が株の売り買いの窓口になっているんだ。
ジャン アメリカの株の値段が、なぜ日本でニュースになるの。
―株の値段が上がると、株主はもうかっていろいろな物を買えるようになる。たくさん物が売れると景気がよくなる。ぎゃくに、株の値段がさがると、物が売れず景気もわるくなってしまうんだ。
アメリカは、日本から物をたくさん買っている。アメリカの株の値段がさがって景気がわるくなると、日本の商品も売れなくなり、日本の景気にもひびくというわけだ。
パパ 株のニュースに注意していると、日本や世界の経済のようすが見えてくるんだねえ。
(2002年8月24日)
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