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社会編;市川博正記者(編集部)
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| 北方領土を支援する国の事業の入札で、外務省に圧力をかけたのではとうtがわれている鈴木宗男代議士。本当のことを明らかにするため、証人喚問が行われます(写真は合成) |
あれ、パパとママ。こまった顔して、どうしたんですか?
子どもたちに、「なんのこと?」って聞かれたんです。
新聞やテレビのニュースによく出てくる「入札」と「証人喚問」。
はあ。毎日のようにでてきますからねえ。
いざ説明しようと思うと、むずかしくて。
いま3人がきますから、おねがいします。
えっ。あのう……行っちゃった……。
ジャン;お兄さーん、こんにちは。
ポン;おしえて!
ケン;ニュウサツとショウニンカンモンってなに?
―う、うん。じゃあ、まず「入札」からいこう。たとえば、市や区で図書館をつくることにした。図書館の建物を市役所や区役所が直接建てるわけではなくて、建設会社が建てる。
でも、建設会社はたくさんある。「やりたい」といった会社がA社、B社、C社だとしよう。さあ、どの会社にやってもらう?
ポン;ジャンケンポンで決める!
―それは、こまるなあ。図書館をつくるお金は、パパやママたちがはらった税金だ。市や市民は、できるだけ安く仕事をしてくれる会社にたのみたい。そこで登場するのが「入札」制度だ。
ジャン;入札って、札と関係があるの?
―するどいなあ。やりたい会社をよんで、「うちの会社なら、○○億円で引き受けます」という金額を書いた紙の「札」をそれぞれ箱に提出してもらう。札を箱に入れるから「入札」っていうんだ。いまは、じっさいに札を入れず、インターネットで金額などを送信してもらう場合もあるそうだよ。
ポン;すごーい。
―それで、市が「これくらいの予算で建てたい」と考えている金額より、3社のうちでいちばん安い金額をしめした会社に工事をしてもらう。入札は、安くできる会社をさがすだけでなく、「工事をしたい」という会社に仕事を受けるチャンスを公平にあたえる目的もある。
いまの説明は、市や区の図書館を例にしたけど、工事をたのむのは国や都道府県、町や村だったりする。つくるものは道路や橋や空港など、いろいろだ。
ケン;ショウニンカンモンは?
―大きな問題が起きたとき、それにかかわっているとみられる人を国会によんで、いろいろ質問し、本当のところを明らかにすることだよ。衆議院と参議院の両院に法律でみとめられている権利なんだ。
ポン;よばれた人は、かならず行かないといけないの?
―これも法律で、ちゃんとした理由がなく、行かなかったり証言をこばんだりすれば罰せられる。しかも、証人喚問のときに、うそをついたことがわかると「偽証罪」、つまり「うその証言をした罪」に問われる。
ケン;その入札と証人喚問が、どうして話題になっているの。
―田中真紀子さんが外務大臣をやめさせられたときに名前があがった自民党の鈴木宗男代議士が11日、国会に証人喚問でよばれることになった。
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【北方領土】
北海道根室半島の北東にある歯舞群島、色丹島、国後島、択捉島の4つの島。「北方四島」とよびます。
第2次世界大戦末期にソ連(いまのロシア)が占領。日本人を立ちのかせました。
それ以来、日本政府は四島をかえすよう交渉をつづけています。日本政府は、北方領土のロシア住民との交流や、自然災害の被害者などを助けるための事業を1990年代はじめごろからつづけています。 |
ポン;なんで?
―北方領土=メモ参照=を支援する国の事業にからんで、鈴木代議士が入札に口出しするなど、外務省にいろいろ働きかけをしたんじゃないかとうたがわれている。自分の地元の北海道根室市などの業者に仕事が回るようにってね。
ジャン;ズルをしたってこと?
―まだ、どうかはわからない。鈴木代議士にはほかにも、外務省とのつながりなどで「うたがわしいこと」がある。それらをはっきりさせようと、国会の衆議院で証人喚問が行われる。
ポン;パパやママにおしえよう。
(2002年3月9日)
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