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政治編;曽我豪記者(朝日新聞政治部)
たいへんなの。子どもたちが政治家の秘書の仕事について教えてくれって!
いいじゃないか。アニメだけじゃなくてニュースを見なさい、っていったのがさっそく効いたかな。
社民党の辻元清美さんの秘書の問題が毎日とりあげられていますもんね。
でも、政治家の秘書さんたちって、何をしているかよくわからないのよねぇ。政治のことは本当にむずかしい。ということで、あとはよろしくおねがいします。
こりゃ難問だ。
ジャン ねえねえ、辻元さんのニュースによく出てくる「政策秘書」って何かしら。
ポン その前に、ヒショってなに?
―秘書というのは、会社の社長さんや大臣、政治家など、重要な仕事をしている人の近くにいて、スケジュールなどを管理し、仕事がうまくいくように手だすけする人だよ。政治家の秘書はかんたんにいえば、政治家の仕事をお手伝いする人だ。
ケン たとえば、どんなことをするの?
―法案をつくるときに、資料を集めたり、省庁の担当者と話をしたりする。選挙のときは、その政治家が当選するよう、あちこちに頭を下げて走り回る。辻元さんみたいにテレビでカッコよく活躍する議員の裏方なんだよ。
ジャン どうして秘書の前に「政策」がつくのかしら。
―国会議員の秘書には、大きく分けて「公設秘書」と「私設秘書」がいる。
公設秘書というのは、「公でもうける(公設)」と書くように、国のお金でやとっていいとみとめられている秘書のことだ。だから、公設秘書は国家公務員で、国民から集めた税金からお給料が出る。議員は、この公設秘書を3人までやとっていいことになっている。そのうちのひとりが政策秘書なんだ。
ジャン ふーん。
―政策秘書はその名前の通り、おもに国会議員の政策の立案や法律を定める活動をたすけるために知恵をかす秘書だ。ふつうの公設秘書とちがって資格が必要で、年間のお給料も800万―1200万円程度とほかの公設秘書よりも高い。
ケン ボクも政策秘書になりたいな。
| 【メモ】1994年1月から3人目の公設秘書として採用が始まりました。採用は、衆・参の両議院の議員が個別に行います。720人あまりの国会議員に対して、政策秘書の資格を持つ人は約2000人。この中から議員がもとめる条件に合う人を見つけるのはむずかしく、いまも議員のうち40人ほどは採用できないでいるそうです。 |
―政策秘書になるには、年1回の資格試験に合格しなくてはいけない。そのほか、裁判官や弁護士になる司法試験の合格者や博士号を持っている人、ふつうの公設秘書を10年以上経験した人などはなれる。
ポン なるのはむずかしそう。
―うん。だれもがかんたんになれるというわけではないね=メモ参照。
ジャン じゃあ、私設秘書って何なの。
―政治家が自分のお金でやとっている秘書だよ。たいてい選挙区の事務所にいるけど、法律で身分が決まっている政策秘書や公設秘書とちがって、何人いるのか、何をやっているのかよくわからない。
ジャン 辻元さんが議員をやめたニュースでも出てきたわ。
―そうだね。辻元さんは、ほかの議員が私設秘書としてやとっていた人を自分の政策秘書として登録していた。その人にお給料のうち月に5万円だけわたして、それ以外のお金を事務所の経費に使っていた。
ケン ふーん。でも、議員をやめるほどのことなの。
―それくらいよくないことだ。公設秘書のお給料は、パパやママがはらう税金から支はらわれるんだから、ちゃんと使わなきゃ。辻元さんもこれから、そんなやり方を自分で考えたのか、ほかの政治家から教えてもらったのか、ちゃんと国会で説明しなきゃいけない。
ジャン 本当のことを話してほしいな。
―うん。もっというなら、何をしているかよくわからない私設秘書をふくめて、やっちゃいけないことを法律で決めた方がいいんだけど、自民党はあんまりやる気がないみたい。今回の事件をきっかけに、そうした話し合いが進めばいいんだけどね。
(2002年3月31日)
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