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社会編;市川博正記者(編集部)
文部科学省が、不登校やいじめ、学校で起きた暴力などについて調べた結果をまとめたよ。
どんな結果だったの?
全国の小学校で不登校を理由に年間30日以上欠席した子はこれまででいちばん多く、先生に対する暴力も前の年度よりふえている。いじめはここ5年間、へりつづけていることもわかった。
えっ、いじめはへっているの!
調査ではそうなったけれど、「いじめは、ますます大人に見えにくくなっているのでは」とみる専門家もいる。
ケン;くわしく結果をおしえて。
―データは、各学校が市町村の教育委員会にとどけた数をまとめたものだ。
2000年度に不登校だった小学生の数は、国・公・私立あわせて2万6373人。前の年度より326人ふえ、調査を始めた1991年度以来もっとも多くなった=グラフ1参照。
ポン;へえー。
―不登校をつづけている理由は「不安など気持ちが混乱していること」が3割をこえ、もっとも多い。
不登校をした小学生のうち、およそ4人にひとりが、年度内にふたたび登校を始めている。 指導で効果があったのは、先生が家庭訪問をして、勉強や生活の相談にのったことや、電話をかけたりむかえに行ったりしたことだという。
ジャン;いじめはへっているのよね。
―そう。小学校でのいじめの件数は、9114件と前の年度とくらべて348件へり、95年度の2万9914件から毎年へりつづけているんだ=グラフ2参照。
ケン;どんないじめが多いの。 ―いちばんは「ひやかしやからかい」で全体の約2割をしめている。「仲間はずれ」「ことばでのおどし」とつづいている。
いじめへの対策として、先生同士が職員会議で相談して取り組んだ、学校全体で指導した、と答えた学校が多かった。
いじめによって学校をかわった子は118人で、前の年度の1.5倍にふえた。
ジャン;でも、へってよかったね。
―本当にへっていればいいのだけれど、いじめは調査のやり方によって結果がちがってくる。教育問題にくわしい早稲田大学の喜多明人教授は「学校の先生たちの間にはいじめをかくそうとする空気がある」という。
今回の調査でも、いじめを見つけたきっかけは、「担任の教師が発見」より「保護者からのうったえ」の方が多かったんだ。先生の目が完全にいきとどいているわけではない、ともいえそうだね。
ポン;暴力はどうなの?
―小学生が起こした件数は、学校の内と外あわせて1483件。そのうち子ども同士の暴力が780件で半数以上をしめている=グラフ3参照。
全体としては、前の年度よりへっているけれど、先生に対する暴力は205件で、前の年度とくらべて44件ふえた。暴力をふるった子の9割は男子だった。
ケン;この調査から何がわかるのかな。学校はよくなっているの?
―喜多教授は、いじめについて「より陰湿化して、見えなくなった可能性もある」とみている。不登校や校内暴力がふえることは、「学校が子どもにとって生き生きできる場所でなくなったということ」という。
ジャン;どうしたらいいのかしら?
―「いじめや校内暴力などは、人間関係がうまくいかない結果なので、子どもたちが関係をよくする力を持つことが、問題の解決につながる」と喜多教授はいっている。解決する主役は、きみたちということだね。
ケン;ぼくたちにできるかなあ。
―小学生がそうした力をつけるためには、遊びを指導するプレーリーダーのような、いっしょに活動し相談にものってくれる大人が必要だと、喜多教授は話しているよ。
(2002年1月12日)
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