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経済編;加賀谷洋一記者(朝日新聞経済部)
お父さん、おこづかいをへらされるかもしれないわ。お母さんが「デフレだから、お昼代を工夫してね」っていってたの。でも、デフレってなにかしら?
最近よく聞くことばだよね。英語のデフレーションの略語で、テレビジョンをテレビと短くいうのと同じだよ。
ぼく、大好き。おいしいもん。
名前は似てても、デコレーションケーキとはちがうよ。デフレというのは、商品の値段や、電話料金のようなサービス料、土地の価格などが、じりじりとさがっている状態をいうんだ。
安いなんて、いいことじゃない
いや、よろこんでばかりもいられない。デフレが生活に深刻な影響をもたらすおそれもあるんだ。
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| デフレのしくみ。この悪循環にはまると、経済に深刻な影響がおよびます。
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ジャン;半額のハンバーガーを食べたけど、デフレと関係があるのかしら。
―おおありさ。看板や広告に、「激安」や「超激安」という文字があふれているよね。大手のコンビニエンスストアは250円の弁当を売り出し、390円のハンバーグ定食を目玉にするファミリーレストランもあらわれた。
ポン;安いのに、おいしそう。
―おじさんが着ているこのスーツも28000円。「6、7万円してもおかしくないですよ」と店員にいわれて、得した気分になったね。
ケン;いろんなものが安くなってるね。
―全国的にみると、1998年の半ばからこんな現象がつづいている。第二次大戦がおわった45年以来、初めてのことなんだよ。
ジャン;どうして安いの?
― いろんな原因がある=イラスト参照。まず、ものを買う人が、財布のひもを引きしめている。将来に不安を感じ、お金を使うのをひかえたりしてね。
ケン;それで激安? どうしてかな。
―商品はあふれているから、値段を思い切ってさげないとお客さんが買ってくれないってことなんだ。
ポン;この服も、安いお店のだよ。
―「ユニクロ」などがよく売れているね。ぬったり加工したりするのを手間賃が安い中国などでやっているから、値段がおさえられる。国内のほかのメーカーは、商品を値さげして対抗しなくちゃならないから、安くなるという仕組みだよ。
ジャン;わたしはおこづかいが少ないから安い方がいいな。
― 同じ金額で、より多く買えるからね。一定の収入がある消費者にとっては、デフレでもいいことの方が多いかもしれないなあ。
ケン;でも、和菓子屋の友だちの家では、お父さんが「やっていけない」と、こぼしているんだって。
― きびしい値さげ競争におくれをとったり、ついていけなくなったりした商店や会社、それにそこで働く人たちはかわいそうだ。給料がへったり、社員をやめさせたりしなくてはならないからね。
ポン;買い物どころじゃないね。
―すべてがデフレのせいじゃないけど、働きたくても仕事がない人や、経営が立ち行かなくなった会社などの数がふえている。
ジャン;これからどうなるのかしら。
―デフレがつづくと、経営にくるしむ会社がますますふえ、みんなのお父さんやお母さんがもらう給料にもひびく。そうなると「お金を節約しなきゃ。買い物やーめた!」となり、経済活動がどんどん元気をなくしていく。この悪循環にはまるとなかなかぬけ出せず、不況が長引くおそれがあるんだ。
(2001年6月9日)
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