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社会編;市川博正記者(編集部)
新聞を読んでいたお母さんが「住宅ローンの返し方がかわるのかしら」って心配していたわ。
お父さんは「高速道路の料金が安くなるかも」とよろこんでいたよ。
お父さんもお母さんも、小泉首相がすすめている「特殊法人改革」のゆくえを気にしているんだね。
トクシュホウジンカイカク?
道路をつくる、住宅を買うお金を貸すなど、国がお金を出して仕事をさせていた7つの特殊法人 を廃止したり、民間の会社にしたり(民営化)することになったんだ。
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「非本道路公団」が建設をすすめる第2東名高速道路。今回の改革で、来年度から国のお金が使われないことになりました=静岡県清水市で
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ケン;特殊法人って何なの?
―おおぜいの人のためになる仕事をしてもらおうと、国が特別につくった会社や団体のことだよ。高速道路づくりやロケット開発など、たくさんのお金がかかるけれど、みんなの役に立つ事業や研究開発などを行う。
ポン;そういう団体ってどのくらいあるの。
―77ある。日本道路公団とか国民生活金融公庫、宇宙開発事業団のように、名前に「公団」「公庫」「事業団」などとつくものが多い。
ジャン;みんなのための仕事をしているところを、なぜ小泉さんは改革しようとするの?
―特殊法人は、税金など国のお金で仕事をしている。競争する会社もないため、効率がわるい仕事をして税金をむだづかいしていると、前からいわれていたんだ。たとえば、ほとんど車の通らないところにりっぱな高速道路をつくり、2車線の道路のために4車線分の土地を買うこともあった。
ポン;それは、すごいむだづかいだね。
―国はいま、666兆円というたいへんな借金をかかえている。小泉首相は借金をふやさないように、国が使うお金をへらそうとしている。そのひとつが、特殊法人の仕事を見直してむだをやめさせることなんだよ。
ジャン;民間の会社にする場合もあるのね。
―特殊法人の多くは、戦争が終わったあとの日本がまずしい時代につくられた。そのころは国がお金を出さないとできない仕事が多かったんだね。でも、国がゆたかになったいまでは、民間の会社でもできる、というより、民間にまかせたほうがうまくいきそうな仕事がふえている。
ジャン;それで、7つの特殊法人をどんなふうに改革することになったの?
―高速道路や橋などをつくる4つの公団は、2005年度までに民間の会社にすることにした。そのうち「日本道路公団」については、年間3千億円つぎこんでいた国のお金を来年度から使わないと決めたんだ。
そして、家を買う人にお金を貸す「住宅金融公庫」と、住宅を貸したり売ったりする「都市基盤整備公団」、石油を開発する「石油公団」の3つは、どれも廃止することになった=表参照。
ケン;改革するのは、7つだけ?
―この7つは、国のお金をとくにたくさんもらっていることから、急いで見直されたんだ。今月中には、のこりの70について、どうやってむだをなくすか、計画をまとめる予定だよ。
ポン;もう、いうことなしだね。
―そうでもない。特殊法人の多くは、国の役人の一部が退職後につとめることなどから、改革に反対する大きな勢力があるといわれているんだ。計画どおりすすむかどうかはまだわからないよ。
(2001年12月1日)
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