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アフガニスタンへの攻撃で「難民」激増

国際編;坂尻信義記者(朝日新聞外報部)

ジャン

アフガニスタンが、テロ事件の仕返しの攻撃で、たいへんな目にあっているみたいね。

坂尻記者

アメリカが爆撃機で毎日のように攻撃し、おおぜいの死者やけが人が出ている。

ケン

あぶないから、家を捨てて逃げる人たちもたくさんいるんでしょ。

ポン

ナンミンって?

坂尻記者

その国にいるとさまざまな理由から苦しめられ、しいたげられるため、ほかの国に逃げ、保護をもとめる人たちだ。

世界に約1210万人 アフガンからが最も多い

パキスタンのペルシャワにある国連難民高等弁無官事務所前の広場で、難民としてみとめてもらう書類を代わりにかいてもらうアフガンの人たち。教育を受けていない女性や、老人が多いといいます=7日(撮影・朝日新聞 仙波理)

 ジャン;難民は世界に何人いるの?

 ―約1210万人。世界の約500人にひとりが難民という割合さ。

 ケン;ずいぶん多いんだね。

 ―その中でもっとも多いのが、アフガニスタンからの難民。約360万人もいる。全体の約3割だ。

 ポン;へえー。

 ―アフガニスタンは1979年から89年まで、旧ソ連に攻めこまれて戦争になった。そのあとも内戦がつづき、人口2600万人のうち、もっとも多いときには、となりの国パキスタンに330万人、イランに300万人が難民としてのがれて暮らしていた。

 ジャン;すごい数。

 ―その後、一部の人たちは帰国したけれど、いまもパキスタンに200万人、イランに150万人がいる。

 ケン;難民は、よその国でどうやって暮らすの?

 ―難民として受け入れてもらえれば、国籍をあたえられ、法律で守られて、仕事についたり福祉のサービスを受けたりすることもできる。でも受け入れにはお金がかかる。

 ポン;それはたいへん。

 ―そこで国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)=メモ参照=という機関が、受け入れ国を援助したり、難民が自分の国に帰れるように手助けしたりしているんだ。

 ジャン;その機関については、聞いたことがあるよ。日本人の緒方貞子さんが91年から2000年までトップをつとめていたのよね。

 ―よく知っているね。そのUNHCRは、今回のアメリカによるアフガニスタンへの攻撃で、さらに、最大で150万人が周辺の国々へ出ると見ている。どの国も引き受けきれない。

 ジャン;どうしたらいいのかなあ。

お金と受け入れで支援最近は環境が原因でも


【UNHCR】

 難民問題を解決するために、1950年に国連総会で設立されました。スイスのジュネーブに本部を置き、日本をふくむ120あまりの国に、270以上の現地事務所があります。最高責任者の高等弁務官は国連総会でえらばれます。

 国連に加盟している国々から集めたお金でテントを立て、難民が寝起きする場所をつくったり、飲み水や食べ物をくばったりして、避難先での生活を助けます。また、母国に帰ることや、よその国に住みつく手助けもします。国内で難民と同じような迫害を受けている人たちも支援します。54年と81年にノーベル平和賞を受賞しています。

 ―国連は700億円以上の緊急資金をもとめ、日本も最大で約150億円を提供する。いちばん難民がおしよせそうなパキス

タンには30億円を援助する。

 ケン;みんなで協力しないとね。

 ―お金を出すだけが難民支援じゃない。アメリカやカナダ、それにドイツも年間1万人をこす人々を受け入れている。日本が去年、受け入れたのは22人だ。

 ポン;みんな、早く安心して暮らせるようになるといいな。

 ―もちろん最終的には難民がいない世界をつくることが目標だ。政治や人種、宗教といった理由だけでなく、近ごろは、砂漠が広がる、海面が高くなるといった環境の変化で住む土地を追われる「環境難民」もふえているんだ。

(2001年11月10日)


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