朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.模試の判定が悪いのに、本当に本番で点数が取れるのでしょうか?

A. 6年生になり始まった公開模試も、日能研で行われる12月23日の合格判定が最後となります。
最後の模試の合格判定が80%以上で、ホッと胸をなでおろす……というご家庭は、実はかなり少数派。実際は「合格判定が30%未満のままで終わってしまった……」というケースが多いのです。

塾が実施している模試は、あらゆる志望校を想定して、どのレベルの子が受けてもいいように作られています。けれど実際の入試問題は、学校によってかなり傾向が異なるうえ、受験層も偏っています。
そのため、12月の模試の判定はほとんど気にしなくて大丈夫です。

一方、12月に入り重要になってくるのは「志望校の過去問題の合格圏内に食いこめるか」です。これまで、「過去問の合格最低点に20点も足りなかった……」と意気消沈する子もたくさん見てきましたが、4科合計で20点不足など、誤差の範囲。各科目に最低1問はあるはずのケアレスミスを親子で発見し、それらが取れていれば合格圏内であることをきちんと認識させてあげましょう。
そして、「なんだ、ここに気をつければ合格できるんだ!」という手ごたえを感じさせてあげて下さい。

入試までの「残り2か月」は、自信がもっとも点数を押し上げてくれる時期なのです。


【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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