朝日小学生新聞
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計算力をつけるには、数をこなして習熟させるという方法があります。身につけるということから考えれば有効な方法の一つでしょう。
しかし、教科書レベルの問題の答えだけを求めるならば、それでもよいかもしれませんが、学習をするという観点からみればそれではもったいなさすぎます。もちろん面白くもありませんし受験問題に対応はできません。

難しい文章題や図形の問題でも、最終的に答えを出す段階になれば、かなりの高い計算力が要求されます。それは正確にかつ速く、そしてケアレスミスがないということです。
「数の計算」の分野では小学三年生で学習をする「結合法則・交換法則」から始まり、順に分配法則・数の分解と合成、そして小数・分数の意味と計算、やがては整数の性質へ。それは六年生での「整数や小数の乗法や除法を分数の場合の計算にまとめる」までつながります。
もちろんそれらの学習はつながりながら発展します。算数は積み上げながら進むのです。

それらの単元で学習をしたことが、「計算力の道具」として理解が出来、その道具を上手く使えるようになれば、計算は得意になり、算数は面白くなります。
計算は数をこなして身体で覚えるのではなく、「計算を速く正確に、しかもケアレスミスがなく行う」にはどうしたらいいかを、頭で考えながら練習をするべきです。

計算の道具を増やし、道具に磨きをかけることが算数の学習の一番楽しいところで、どの道具を使うかを考え、作問者の意図が見えた時の喜びは格別です。
その喜びを、たくさんの子どもたちに味わってもらいたいと思います。

東京都練馬区の塾『受験 松井塾』 松井光裕(まつい みつひろ)
松井塾 http://www.matuijuku.com

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