朝日小学生新聞
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学力の土台は「読み、書き、そろばん」と昔からよく言われています。子どもたちを実際に現場で学習指導されている先生方におきましては、日々痛感されることだと思います。

今回から2回は「そろばん」についてふれたいと思います。

もちろん、そろばんができるかどうかではありません。四則演算が速やかに正確に、ケアレスミスの一つもなくできるかどうかという「計算力」の問題です。
「計算力」は?と問われれば、すぐさま頭に浮かぶのは、足し算、引き算、掛け算、割り算がきちんとできるのか、ケタ数が多くても大丈夫か、ではないでしょうか。実は「計算」はもっと深いのです。

少し話しをそらせます。私の40年の経験では、国語や社会、理科などの科目は少しぐらいできなくとも、ただ単にその科目が不得意ということだけで勉強嫌いには必ずしもなりません。しかし、算数は違います。できなくなると算数が不得意だというだけでなく、勉強自体を嫌いになるという傾向があります。
それはおそらく科目の性質上の問題でしょうか。答えが出るか、出ないか。速いか、遅いか。○か×か。実際に学習をしている子どもたちにとっては、答えが出ない、時間がかかる、結局×になるということの繰り返しになる結果でしょうか。

算数は、すでに習った知識を積み上げながら学習する科目です。ですから一度つまずくと、後の内容も身につきません。ただ単に四則計算をするのではなく、工夫しながら学習することをきちんと学びさえすれば、心配はいらないのです。そんな計算の工夫や道具について、次回お話したいと思います。

★計算の工夫は、教科書では小学3年生から学び始めます。

東京都練馬区の塾『受験 松井塾』 松井光裕(まつい みつひろ)
松井塾 http://www.matuijuku.com

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