朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

■教育にかける時間とお金の有効活用術■

文化祭は学校選びをする上で、その空気が感じやすいものとしてわかりやすく、 単純に楽しめるイベントなので、お客様には可能な限り出歩くよう勧めています。
学校自体の雰囲気や、親・子それぞれの感触というものが必ずあります。あるお母さまから聞いた話ですが、とある学校の文化祭に行った際、門をくぐって 「2秒」で出てきたそうです。
親子で目を合わせて、「違うよね」「うん」というやりとりで終了したとのこと。どれだけ有名であっても、人気であっても、偏差値が高くても、その取り組みが注目されていても、数百万から1000万円以上のお金をかけて進学・卒業する学校を選ぶのですから、できるだけたくさんの学校に足を運びましょう。

今シーズン、受験生でもあと数校は残っているでしょう。小5以下であれば、毎年数校は見比べてみるといいでしょう。
私自身も毎年、日程を調整しながら数校はでかけるようにしています。学校の空気や一般的に言われている評判との差や現実を確認するためです。

今年は現時点で5つ。やはりそれぞれに違いがありました。来場者が多く、盛り上がっている 雰囲気や活気があり、何より生徒自身が楽しんでいるなと思えた学校は、偏差値でいうと5校のうち真ん中で、40台前半の学校でした。
一方、ある学校では、 展示のある教室に来場者はおろか、対応する生徒自体もいない、ということもありましたし、在校生の保護者や兄弟・親族、卒業生が多いところ、逆に、受験生や地域の人など、外部の方が多くいると感じた学校もあります。
各家庭で大事にするべきポイントを明確にしつつ、偏差値やインターネットの口コミでは絶対につかめないアナログな部分の確認を怠らないようにしましょう。



【プロフィール】
安浪京子先生
沖山賢吾(おきやま けんご)
1977年東京都八丈島生まれ。東大難関大受験専門永田塾で英語講師・校舎長、リソー教育グループで新規顧客営業を担当。「塾の先生」とは異なる経験から包み隠さず助言がもらえると「コア」なファンが多い。現在は沖山教育研究所を構え、先を見据えた研究・提案を重ねている。
沖山教育研究所FB https://www.facebook.com/okiyamakengo/

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