朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.夏休みの頑張りが反映されていないように感じます。
A.夏休みの頑張りがテストで反映されるには、理社で約1か月、国算で約3か月以上かかります。ですから、夏の総まとめテストや9月の公開テストで結果が出なかったからといって、焦ってはいけません。

夏休みに集中的な勉強をおこなうと、学習に対する脳の“体力”が鍛えられます。それと同時に、学習した内容が時間とともに、子どもの中でこなれていきます(これは非常に重要なことです)。
すると3か月ほど経った頃に、“以前は2時間かけても理解できなかったことが、今は10分で理解できる”状態となり、頑張りが点数としてアウトプットされるようになるのです。

国語と算数は、点数が上がるのも下がるのも時間がかかります。たとえば「夏休み中、得意な国語は勉強せず、他科目に専念する」という過ごし方をすると、秋はかろうじて今まで通りの点数が取れますが、冬になって一気に国語の点数が落ちてしまいます。
なかでも算数はコツコツと理解を積み重ねていく科目で、成績を上げるためのウルトラCはありません。すぐに点数には反映されずとも、焦らず、すべきことに丁寧に取り組んでいきましょう。




【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

<<他の記事へ>>
■編集部から■

■教育にかける時間とお金の有効活用術■
教育アドバイザーの沖山賢吾さんが、塾講師などの経験をもとに教育の考え方を伝えます。今回は「学習意欲がでるきっかけ」

■親はどう頭を切り替えて子どもたちの教育に向き合えばよいか■
2020年度に変わる大学入試と、それに向けた親の心構えと対策を、神奈川県大和市の宮崎教室塾長、宮崎智樹さんが解説。今回は「森の学校」

■朝小を授業でフル活用しています!■
小学生100名ほどの生徒が「天声こども語」の書写を続けている東京都練馬区の「受験 松井塾」から。今回は「事実を知ること」

トップへ戻る