朝日小学生新聞
  • 毎日発行/8ページ
  • 月ぎめ2,100(税込み)

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「自立学習」の土台であり背骨になるものは「読む力」です。「読む力」や「読む習慣」のない子どもたちは、いつでも教えてくれるのを待っています。10数年後には「自分で考えられない大人」になってしまうのではと心配になります。
「教えてもらう」とは、ある意味他人任せですから、いつでもどこでも学べるわけではありません。限界があるのです。もちろん教える側にも限界があります。いくつになっても誰かに教わらなければわからないのでは困ります。「話せばわかる」という言葉がありますが、「学び」こそ「読めばわかる」を目指さなければいけません。
さて、「新聞を読む」ということは現実と向き合い、事実を知り、社会の中で具体的に物事を考えることです。多様な意見に触れることにより何かに気づかされます。時には立ち止まったり、再び考えたりしながら自分の意見が構築されるのです。
「読む」から「知る」そして「考える」のつながりは、自分自身や物事を客観的に見ることになります。つまり新聞を読めば、大人の条件であろう社会性と客観性を身につけることができるのです。
表やグラフから情報を正確に読み取り、大切な箇所にはマーカーを引き、わからない言葉は調べてください。もちろん何度も読み返すことや音読は、より有効です。現実・事実を深く知ることがどんなに頭と心にとっての充実につながるかを多くの子どもたちに実感してほしいと願います。
私たちの役割は、ただ単に受験に強い子を育てるのではなく、真に「学ぶ力」をつけることでなければなりません。学習の土台であり背骨である「読む力」を新聞を通して育むべきです。

東京都練馬区の塾『受験 松井塾』 松井光裕(まつい みつひろ)
松井塾 http://www.matuijuku.com

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