朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいメンタルサポート術■

Q.わが子が中学受験に向いているか否かの判断がつきません。
A.中学受験は、たかだか11~12歳の子供に大学入試と同レベルの問題を解かせる世界のため、向き不向きがあります。中学受験を乗り越えるためのキーワードは「成熟度」と「素直さ」です。
「成熟度」は、難関校以上を目指す場合には必須です。「きちんとやっておきなさい」というような抽象的な指示を具体的な行動に置き換えることができる、勉強をしてからテレビを見るなど自分を律することができる、「切ない」「歯がゆい」といった心の機微を表現する単語の意味が理解できる…などに該当します。ひとことでいえば“大人”です。
成熟度は身長と同じようなもので、無理やり伸ばすことはできません。中学受験と高校受験のどちらが向いているのかは成熟曲線のカーブによります。
成熟度が低くても「素直さ」があれば中学受験で学力と精神力は適切に伸び、難関校以外であれば然るべき結果を出すことはできます。また、素直さを発揮できるような親子関係を築けているかも大切な要素です。

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/entry-12166545784.html

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