朝日小学生新聞
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■中学受験を乗り切るために、親が知っておきたいサポート術■

Q.本番で最も気をつける事は何でしょうか?

A. 帰国生枠の合否をはじめ、東京・神奈川を除く全国から、入試結果がたくさん届いています。
実力不足で不合格になってしまった場合は仕方がありませんが、最も悔いが残るのは「緊張して思うように力が発揮できなかった」場合です。
これは受験生に限らず、一流のアスリートやピアニストでさえも、大舞台に上がるならばだれもがぶつかる壁です。

このような状態になる理由はたった一つ。「雑念にまみれるから」です。

入試は、単に「問題を解く場」です。しかし実際には、
・合格できなかったらどうしよう
・わからない問題が出たらどうしよう
・途中でお腹が痛くなったらどうしよう などなど
といった、問題を解く以外の事柄に意識がいってしまいます。こういった雑念が、平常心を失わせる原因なのです。

本番で緊張しないコツはたった一つ。「ただただ目の前の問題を解く」こと。
合格・不合格、プレッシャー、今までの頑張り……入試の最中はそれら全てを捨て去って、ひたすら目の前の問題だけを解くのです。それも、いつもより正確に、いつもより1問でも多く。

今までずっと頑張ってきた受験生全員が、悔いなく入試を終えることができるよう、心から応援しています!!

【プロフィール】
安浪京子先生
安浪京子(やすなみ・きょうこ)
1976年、岐阜県生まれ。中学受験算数専門プロ家庭教師「(株)アートオブエデュケーション」代表として、受験算数の指導および中学受験メンタルサポートに力を入れ、毎年多数の合格者を出している。著書に『きょうこ先生のはじめまして受験算数』(朝日学生新聞社)他、連載、講演、セミナーなど多数。毎月第2,4木曜10~12時に、中学受験の悩みをざっくばらんに話し合う「中受カフェ」を開催中。
きょうこ先生のブログ http://ameblo.jp/prestige-partner/

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