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メドベージェフさんが大統領に
首相は現大統領のプーチンさん
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| 「ともに勝利しよう!」と選挙宣伝で仲良くならんだメドベージェフさん(右)とプーチンさん。二人三脚体制どうなる?=モスクワ中心部で、2月25日 |
ロシアでは、3月2日に大統領選挙があり、メドベージェフ第一副首相(42)が、約70%の得票という圧倒的な強さで当選しました。メドベージェフさんは、プーチン大統領(55)がもっとも信頼している後輩です。5月にエリツィンさん、プーチンさんについで3代目の大統領になります。
2000年に就任し、2期目のプーチン大統領は、まだ若くて実力も人気もあります。しかし憲法では大統領は2期8年しかできません。そこで、メドベージェフ新大統領のもとで首相になることを考えました。政治を動かすのは、相変わらずプーチンさんでは?という見方が出ています。
ロシアは、かつてソビエト連邦(ソ連)と呼ばれ、社会主義の国でした。共産党が支配し、国が決めた企業しか認められず、軍事力を増やして、アメリカと世界の支配をめぐって争いました(冷戦)。しかしソ連は、経済が行きづまるなどして1991年に崩壊、ロシアが生まれました。
メドベージェフさんは、レニングラード大学法学部を卒業し、プーチンさんがサンクトペテルブルクの副市長をしていたときからの側近でした。世界最大の天然ガスの国営企業、ガスプロムの会長でもあります。
プーチン大統領の強い指導力で、最近のロシアは、治安もよくなり、経済も順調です。メドベージェフさんは、そのプーチンさんから後継に指名されたので、投票前から圧勝が予想されていました。プーチン大統領に反対する政治家たちは、いろいろと理由をつけられて立候補が認められませんでした。
経験豊かなプーチンさん主導か
汚職、貧富の差拡大など難問も
新大統領と首相の関係はどうなるのでしょうか。憲法では、国民から選挙で選ばれた大統領は国を代表する元首で、内政や外交の基本を決め、軍の最高司令官も務めるとなっています。首相は、大統領が決めたことを実現し、大統領は首相を辞めさせることもできます。
でもこれからは、政治経験豊かで13歳も年上のプーチンさんが首相で、新大統領は頭が上がらないのではないか。プーチンさんは、新大統領を意のままに動かせるのではないか、との声が出ているのです。二人三脚は、大統領と首相の仲が悪くなれば、混乱を引き起こすでしょう。
ロシアでは今、お金持ちが増えています。しかし、貧しい人もたくさんいて貧富の格差は広がっています。経済は好調ですが、それは世界的に高く売れる天然ガスや石油などの資源があるからです。輸出できる自動車や家電製品などをつくる技術力は、あまり高くありません。役人や政治家の汚職も問題です。国内には多くの民族が住んでいて、争いも絶えません。
日本との関係では、第二次世界大戦でソ連が日本から奪って占領している北方領土の返還が実現していません。これが片づかないと、戦争が終わったことを意味する正式な平和条約を結べません。今年7月には北海道の洞爺湖で、アメリカなど大国の首脳が集まるサミットが開かれます。特に外交の分野では、メドベージェフさんは経験が少ないので、プーチンさんが大きな影響力を発揮するでしょう。二人三脚の行方に関心が集まります。
(桜井 泉記者〓朝日新聞 外交・国際グループ)
2008年3月16日
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