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2大政党の候補しぼる予備選挙
民主接戦、共和はマケイン氏へ
新しいアメリカ大統領を決める選挙戦が佳境に入ってきました。とはいっても、いま話題になっているのは、アメリカにある民主党と共和党という2つの大政党が、それぞれの候補をだれに決めるかということなのです。
一般の有権者が投票する本選挙は今年、2008年の11月4日。しかし、それぞれの政党の中で、候補になりたいという人の戦いは去年から始まっている、長い長い選挙なのです。
民主、共和両党の候補者指名レースは年明けから始まり、1つの山場を迎えました。2月5日、多くの州が予備選挙を一斉に行う「スーパーチューズデー」です。共和党が21州、民主党は22州と米領サモアで実施し、史上最大規模のものになりました。
全国規模で予備選挙が行われるため、「スーパーチューズデー」は、各候補の情勢を見る上で重要な1日となります。ここでの結果で選挙戦の行方を予測できますが、民主党のオバマ上院議員とヒラリー・クリントン上院議員の対決は決着がつかず、今後も接戦が予想されています。今のところ、3月4日のオハイオ、テキサスなど4州や、4月22日のペンシルベニア州での予備選挙が、接戦状況を打開する「節目」になるのでは、と期待されています。
共和党は「本命」と見られていたマケイン上院議員が、「スーパーチューズデー」でニューヨークなど大票田(大量の得票が見こまれる地域)を含む9州を制し、大きく抜け出しました。これにより、マケイン氏の指名獲得が事実上、決まりました。
オバマ氏とヒラリー氏の対決
国内の停滞ムード打破へ期待
共和党はブッシュ大統領の政党で、どちらかといえば保守的で、福祉国家よりも自由競争を重んじます。かたや民主党はリベラルといわれ、所得の低い層や移民の立場にたった政策をします。
これから注目されるのは民主党の指名レースです。黒人初の大統領をめざすオバマ氏と女性初の大統領をねらうクリントン氏の対決という話題性だけでなく、ブッシュ政権で停滞したアメリカ国内のムードを変えられるか、という期待感も背景にあります。
03年にアメリカはイラクを相手に戦争をしました。当初はすぐ終わるかと思われましたが、テロや攻撃はやまず、大勢のアメリカ兵がいまも死んでいて、平和へのメドがたちません。
また、アメリカ国内では景気にかげりが見えて、世界にも悪影響をおよぼし始めています。そんなことから、いまの暗いムードを吹き飛ばしたい、変えたいという気持ちが民主党への追い風となっています。指名レースは当初、組織力のあるクリントン氏が有利と見られていましたが、「変化」を掲げるオバマ氏の人気が急上昇しています。
アメリカの選挙は、テレビのような大勢の人が見ているところで、いかに心を打つ演説ができるか、自分の政策を具体的に説明できるか、厳しい質問にもそつなく答えることができるか、といったものが問われる、とても厳しいレースです。選挙ポスターを張ったり、選挙カーで候補者の名前を繰り返したりすることに力を入れる日本より、候補者の人柄や能力もわかるなど、見どころもいっぱいです。
(村上尚史記者〓朝日新聞 外交・国際グループ)
2008年2月17日
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