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日本と米国で相次ぐ事件
米国の大学で乱射、32人殺害
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花束を置き、ろうそくに火をともす学生=18日、バージニア工科大で
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日本と米国で拳銃を使う事件が相次ぎました。米国の大学で学生が銃を撃ちまくる乱射事件を起こし、32人を射殺。日本では選挙運動中の長崎市長が射殺されたのに続き、東京都町田市の住宅街で銃を持った男が自宅アパートに立てこもって発砲しました。多数の銃が出回っているとみられ、「銃社会」の問題が浮かび上がっています。
米国東部のバージニア州にあるバージニア工科大学で16日7時15分(日本時間20時15分)ごろ、男女2人が学生寮で撃たれて死亡。約2時間半後に、教室内に拳銃を持った男が侵入、教授と学生に向かって乱射し30人を殺し、自殺しました。けが人も十数人。200発以上を撃ちまくった可能性があると捜査当局はみています。
この男は韓国出身の四年生、チョ・スンヒ容疑者(23)。使った銃は2丁です。米国では個人で武器を持つことが認められていて、前歴などに問題なければ銃を買うことができます。チョ容疑者は1丁を銃砲店で、もう1丁をインターネットを通じて買っていました。
チョ容疑者は孤独で、友人もいなかったといわれます。犯行について自分が語る姿を撮ったDVD映像や写真、文書をテレビ局に送りつけていました。
約10分間のDVDや文書23ページの中でチョ容疑者は金持ちの富裕層に怒りをぶつけています。銃を持ちポーズをとるシーンも。この映像をテレビ局が放送したため、似た犯罪をさそいかねないという声も出ました。
米国は約2億2000万丁の銃が出回る「銃社会」です。銃による犯罪が多く、1999年にはコロラド州のコロンバイン高校で生徒2人が学友を銃で襲う事件もありました。銃による殺人は毎年、1万件以上ともいいます。
しかし、米国には「自分の身は自分で守る」という伝統があり、全米ライフル協会のように豊富な資金力と選挙の票集めに強い影響力を備えた団体もあって、銃規制の議論はなかなか盛り上がりません。
日本では暴力団らに出回る
銃をどう取り締まるか課題
個人が銃を持つことを禁じている日本では、5万丁が暴力団などの間に出回っているともいわれます。全国の警察が押収した拳銃の数は、95年の1880丁から減り続けています。隠し方が巧妙になり、取り締まりはあまり進んでいません。
今回の立てこもり事件は、容疑者と見られる暴力団員(36)が20日、神奈川県相模原市で仲間を射殺したあと、町田市の自宅アパートに銃を持ってこもり、発砲しました。約15時間後に警官隊が部屋に突入、男を銃刀法違反の現行犯で逮捕しましたが、男は頭から血を流して倒れており、重体。自殺を図ったと見られます。仲間との金銭トラブルが最初の動機だったとみて、警察が調べています。
銃の発砲事件はこれまでも兵庫県尼崎市や神戸市、神奈川県川崎市、群馬県前橋市などでありました。核兵器に反対の声をあげていた被爆地長崎の伊藤一長市長も銃で殺されました。八七年五月の憲法記念日には兵庫県西宮市の朝日新聞阪神支局が銃を持った男に襲われ、記者が撃たれて死亡する事件も起きています。
気に入らない人間や、自分と反対の意見を持つ人を一瞬で殺害する銃。市民生活の周辺で出回る武器の取り締まりをどう進めるか、社会の大きな課題です。
(高橋 俊一・ジャーナリスト)
2007年4月29日
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