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4月投票、候補者出そろう
12年間在職、親日家でも有名
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2005年の愛知万博を訪れたシラク大統領(写真上)有力候補のロワイヤル元環境相(写真左下、代表撮影)とバイル元教育相(写真右下)
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12年間にわたりフランスの顔として活躍したシラク大統領(74)が11日、テレビで演説し、4月に投票予定の大統領選挙に立候補しないことを表明しました。シラク氏の不出馬によって本格的な争いが始まりました。また、親日派のシラク氏の引退は、今後の日仏関係にも微妙な影響を与えそうです。
演説で、シラク氏は「委ねられた任期を終えるにあたり、私は、あなた方に違った形で尽くす時期を迎えた」と、引退を明らかにしました。また、「極端な考え、人種民族差別、反ユダヤ主義、他者を排除する動きと決して手を組んではならない」と述べ、支持を広げつつある右翼政党の「国民戦線」(FN)の動きに注意するよう求めました。
演説は仏国内でおおむね好感を持って受け止められました。
シラク氏は1974年に41歳の若さで首相に就任。パリ市長を務め、九五年に大統領に就任しました。
保守を代表するシラク氏は就任間もない95年9月に、南太平洋で核実験を実施して国際的な非難を受けました。97年の解散総選挙で敗北し、以後5年間は保守と革新の共存政権を強いられました。しかし、2002年大統領選の決選でFNのルペン氏を下して再選。02〜03年には、イラク戦争に突き進む米ブッシュ政権に異を唱え、世界からの支持を受け、「政治大国」フランスの存在感を印象づけました。
最近では体力の衰えが目立ち、05年に実施された欧州憲法批准の是非を問う国民投票で批准が拒否されるなど、影響力の低下が指摘されていました。
若い頃から東洋美術に関心を持つシラク氏は大変な親日家としても知られています。訪日は40回以上にも及び、相撲観戦の際の様子がニュース映像で流されたほどです。
女性元首狙うロワイヤルさん
中道派バイルさんも追い上げ
フランス大統領の任期は5年で、立候補には国会議員ら500人の推薦が必要です。選挙は有権者(国民)が候補者に投票する直接選挙で、第1回投票は4月22日に予定されています。この投票で過半数を得た候補者がいない場合、上位二人による決選投票(5月6日)が実施されます。
立候補を届け出たのは12人。今回の大統領選で支持する候補についてシラク氏は「表明する時があるだろう」とだけ述べました。
シラク氏が創設した与党の民衆運動連合(UMP)は、サルコジ内相を公認候補にしています。サルコジ氏は、シラク氏の支持表明を期待していますが、2人は仲が悪いとも伝えられています。野党の社会党の公認候補はロワイヤル元環境相です。ロワイヤル氏には、12年ぶりの政権奪回と「初の女性元首」の期待がかかっています。
一方、急速に支持を伸ばしているのが、中道の仏民主連合(UDF)のバイル氏です。バイル氏は、大政党の力を背景にした選挙戦にあきたらない層を引きつけているといわれています。また、前回選挙でシラク氏との決選投票を争ったルペン氏も安定した支持を受けています。ただ、ルペン氏の右翼政党を公に支持したくない地方議員らも多く、推薦署名をようやく集めたとみられています。
(金井 和之・朝日新聞外報グループ)
2007年3月25日
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