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6者協議で文書を採択
プルトニウム入手に歯止め
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| 閉幕式を前に握手する6者協議の各国首席代表=13日、中国・北京で |
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北朝鮮の核問題を話し合う六者協議が13日、まとまり、合意文書を採択しました。北朝鮮は去年の10月に核実験を行い、核保有国になったと宣言しています。日本をはじめ周辺の国々は、北朝鮮が核兵器を使って自分たちの安全を脅かすのではないのか、と大変心配していましたが、ひとまず核問題の平和的な解決へ一歩踏み出したとして歓迎しています。
6者協議は、2003年8月から北京で始まりました。北朝鮮のほか日本、アメリカ、韓国、中国、ロシアが参加しています。
北朝鮮は、寧辺にある原子炉で使った燃料を再処理することでプルトニウムという物質を取り出しています。プルトニウムは1945年8月に長崎で使われた原爆の材料となりました。今回の6者協議の合意は、北朝鮮がこれ以上、危険なプルトニウムを入手しないように歯止めをかけるものです。
合意は2つの段階に分かれています。まず、北朝鮮が60日以内に寧辺の原子炉など核関連施設の動きを止めます。きちんと止まったかどうかを確認する国際原子力機関(IAEA)の専門家(査察官)も受け入れます。そうすれば、北朝鮮は6者協議の他の参加国から5万トンの重油を受け取ることができます。
第2段階として、北朝鮮は核計画のリストを提出し、すべての核施設を解体します。それによって北朝鮮は95万トンの重油を手に入れることができます。重油は発電に使うことができ、エネルギー不足に苦しんでいる北朝鮮にとっては大変にありがたいものです。
核兵器の放棄は今後の課題
拉致問題で日本は支援せず
北朝鮮は、これまでに核兵器を数個つくることのできるプルトニウムを得ているとみられます。核実験も行い、核兵器を実際に手にしているとも考えられます。さらに北朝鮮はひそかにウラン濃縮という別の方法で原爆をつくろうとする計画を進めていると言われます。こうした点について6者協議の合意は、明確に触れていません。このためこれでは不十分であり、本当に北朝鮮が核兵器を放棄することにはつながらないという批判も出ています。
米国のブッシュ政権は、これまで北朝鮮に対して厳しい態度で臨んできました。北朝鮮がまず、すべての核開発をやめ、核を放棄しなければ、重油などの支援をしない方針でした。しかし米国は現在、イラクでの戦争に多くの費用と兵士を投入しているため、核問題をめぐって北朝鮮と深刻な対立を引き起こすことはできません。このため当初の強硬方針を変えて、北朝鮮と妥協したわけです。
日本は、北朝鮮の工作員によって日本人が拉致された問題が解決しないかぎり北朝鮮を支援しないという立場です。このため、重油の提供には当面、参加しません。今後、北朝鮮が、核兵器を含めてすべての核を放棄するまでには、まだまだ解決しなければならない問題がたくさんあるのです。
(桜井 泉・朝日新聞外報グループ)
2007年2月25日
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