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世界が注目する米大統領選まで1年

新大統領決定は来年11月4日

各党が党大会で公認候補を指名
 州ごとの一般投票で決着がつく

 来年11月4日、米国の新しい大統領が決定します。1年も先のことですが、すでに活発な選挙戦が始まっています。イラク戦争がそうであったように、米大統領の発言や政策は、米国内だけでなく国際社会に大きな影響を与えます。世界中が、そのゆくえに注目しています。

 米大統領選は、日本の首相のような国会議員の投票ではなく、国民の投票で選ばれます。手順として、11月4日の「一般投票」の前に「予備選挙(または党員集会)」「党大会」があります。予備選挙は来年一月からなので、大統領選びに約1年かけるわけです。

 さて、米国は、共和党と民主党の二大政党政治。一般投票は、両党が党大会で選んだ党公認候補の対決となります。党大会で指名されるには、予備選挙で勝たなくてはなりません。

 予備選挙は州ごとに、支持者を公表している「代議員」を選ぶ選挙です。党は各州で決められた人数の代議員を得票に応じて選出します。

 予備選挙の日程が集中する火曜日は、「スーパー・チューズデー」と呼ばれます。今回は2月5日。ここで多数の代議員が決まるため、党の指名を占う重要な日なのです。

 代議員は、民主党は八月末、共和党は9月初めにある党大会に出席します。ここで過半数の支持を得た候補が、党公認の大統領候補に指名されます。大統領候補は、副大統領候補を指名し、ペアで選挙戦に挑みます。

 決着がつく一般投票が、また独特です。大半の州では、各州で最も得票の多かった候補が、その州の「選挙人」を総取りする仕組みです。「選挙人」は得票数に応じて割り振られるものではないので、得票率は結果に反映しません。過半数の選挙人を獲得した候補者が当選です。

 正式にはこの後の12月、選挙人が投票して大統領を決定。1月20日の大統領就任式で4年間の任期が始まります。

民主好調、首位走るヒラリー氏

 2期目のブッシュ現大統領は、今回の大統領選には出馬できません。米国の憲法が3選を禁じているためです。

 目立つのは、中間選挙で快勝した民主党の好調でしょう。中でも、ヒラリー・クリントン上院議員は、10月の世論調査で約半数の支持を固め、党指名競争のトップを走ります。イラクの駐留米軍撤退や、温室効果ガスの削減目標設置などを掲げています。2位が黒人のオバマ上院議員。核廃絶や敵対国との対話に言及する歯切れの良さが際だちます。立候補はしていませんが、元副大統領でノーベル平和賞受賞者のゴア氏に出馬を期待する声もあります。

 共和党は、反クリントンで対抗しています。約3割の支持でトップがジュリアーニ前ニューヨーク市長。保守系に珍しく妊娠中絶や同性愛に寛容です。2位が俳優のトンプソン元上院議員。立候補は9月でしたが、知名度や、保守派らしい主張で支持を伸ばしています。
 様々な「負の遺産」を積み上げた八年間のブッシュ政権。その後を米国民がどう考え、何を求めるかが問われています。

(星井麻紀記者〓朝日新聞 外交・国際グループ)

2007年11月18日


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