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守屋氏を国会で証人喚問
業者の計らいでゴルフ200回超す
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| 証人喚問で質問に答える守屋武昌・前事務次官=十月二十九日、国会内で |
防衛省の実力者だった守屋武昌・前事務次官(63)が自衛隊の武器や装備品を扱う会社から在職中にたびたび接待されていたことが問題になり、国会に呼ばれました。
証人喚問といって、議員の質問に答えなければなりません。衆議院の証人喚問で守屋氏はゴルフを200回以上やったことなどを認め、食事をともにする宴席に元防衛庁長官(今の防衛大臣)ら複数の政治家が一緒にいたとも話しました。防衛省をめぐっては、外国艦船に対する自衛隊の燃料給油活動が国会論議の焦点になっている時だけに、官僚と業者の不健全すぎる関係は、大きな政治問題に発展しかねない要素をはらんでいます。
事務次官というのは、各省庁で主に国会議員が総理大臣から任命されて就く大臣や、内閣から任命される副大臣などに次ぐ役職です。一般公務員のトップに立つ高級官僚です。
証人喚問は、国会が重要な国政に関して関係者に証言を求める制度で、憲法に定められています。証人がうそをつけば、罰せられます。
守屋氏は防衛省で事務次官を2007年8月まで約四年間務めました。その間に、軍需専門商社「山田洋行」の元専務とよくゴルフをやり、マージャンや焼き肉店での会食もしていたのではないかという疑惑が持ち上がりました。防衛庁(防衛省)が発注する武器や装備品の売買、仲介をする業者などとの交際を規制した倫理規程に違反した恐れがあります。
もしごちそうされたり金品をもらったりして業者を有利に扱う便宜供与をしていたとすれば、汚職で罪に問われることも考えられます。
そこで、まず衆議院のテロ対策特別委員会が守屋氏を呼んで、疑問をただしたのです。
元長官ら政治家も一緒に宴席
便宜供与は否定、疑惑は晴れず
証人喚問で守屋氏は、元専務とのゴルフは12年前からで、200回を超えたうちの半数以上が妻同伴だったと明らかにしました。毎回1万円をわたしたとも説明しましたが、プレー代だけで500万円前後は安くすんだ計算です。
偽名を使い、北海道や九州へゴルフ旅行も。ゴルフセットや妻の高級バッグをもらったこともあるそうです。
それでも、守屋氏は業者に便宜供与をしたことはないと主張。自衛隊の次期輸送機CXのエンジン調達に、守屋氏が特定業者と結ぶ随意契約を促したのではないかという疑惑は、否定しました。宴席にいたという政治家の名前は明かしませんでした。
接待を何回も受けた理由については「ストレスを解消したかった」「友人の元専務に頼ってしまった」との説明でした。いきすぎた接待漬けは認める一方で、汚職にかかわる質問は慎重に否定したとも受けとられます。守屋氏が他の防衛関連会社からもゴルフ接待を受けていたとの疑惑もその後出てきて、疑いが晴れたとはいえないという批判が強くあります。
防衛省については、これまでも装備品購入をめぐる汚職や不祥事があり、インド洋での給油活動で米軍艦船に提供した油の量が実際と説明で食い違うなどの問題が発覚しています。
それだけに守屋氏の「証言」によって、官僚と業者の関係が改めて浮き彫りになりました。問題が政界にも広がっているらしいこともわかり、便宜供与の実態をとことん解明する必要があります。
(高橋 俊一・ジャーナリスト)
2007年11月11日
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