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死亡事故が各地で相次ぐ
福岡の事故受け社会問題に
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| 子ども三人が犠牲になった事故で、海中から引き揚げられた車〓八月二十六日、福岡市で |
飲酒運転(酔っぱらい運転)をなくそうという声が各地で強まっています。福岡市で八月に起きた幼い子ども三人の死亡事故がきっかけで、罰則強化や、同じ車に乗っていた人への処分を厳しくすることを、国や一部の県市が考え始めました。それでも、飲酒運転はなくならず、社会の大きな問題になっています。
福岡市の事故は、八月二十五日午後十時五十分ごろ、福岡市東区の「海の中道大橋」で起きました。カブトムシを捕りに行った帰りの親子五人の車が、後ろから来た乗用車に追突されました。親子の車は、ガードレールを突き破って海に落ち、四歳、三歳、一歳のきょうだい三人が死亡しました。母親が助けようと四回も海に潜りましたが、幼い命を救うことはできませんでした。
追突した乗用車を運転していたのは、福岡市の職員(22)で、酒に酔っていたとみられています。この職員は業務上過失致死傷と道路交通法違反(ひき逃げ)の容疑で警察に逮捕されましたが、それからも飲酒運転は後を絶ちません。
兵庫県姫路市で市職員がビールや焼酎を飲んで車を運転し、夫婦をはねたとして、道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで警察に逮捕されました。神戸市でも飲酒運転の乗用車がJRの線路に突っ込んで電車と衝突。東京都東村山市や神奈川県海老名市では飲酒運転による死亡事故が起きました。
発覚を恐れひき逃げも増加
取り締まりや処分を厳しく
飲酒運転は、呼気といって、吐く息一リットルの中にアルコールが〇・一五ミリグラム以上ある場合に「酒気帯び運転」とされます。正常な運転ができない場合は、「酒酔い運転」として、もっと厳しい罰則を設けています。人を死傷させると、刑法の「業務上過失致死傷罪」にも問われます。
二〇〇五年に飲酒運転で警察が検挙したのは、約十四万件。死亡事故の九件に一件は飲酒運転でした。
さらに、より悪質なケースには、〇一年に危険運転致死傷罪が設けられましたが、何を悪質とするかの問題もあって、これまではあまり多く適用されていません。飲酒運転が見つかるのを恐れて事故現場から逃げる事件も増えています。
福岡の事故には、市役所に批判が殺到するなど多くの市民が怒りました。飲酒運転をもっと厳しく罰しようという動きが強まっています。
ひき逃げ運転の罰則強化を、政府は考えるといいます。職員が飲酒運転をした場合の処分を重くする役所も増え、すぐに首にする方針を固めた市もあります。警察の取り締まりも全国で強まりそうです。
問題は運転する人だけではありません。車を運転すると知っているのに酒を飲ませる店や、酔ったドライバーの車にいっしょに乗る同乗者にも責任があります。
こうしたことを飲酒運転の「幇助」といいますが、神奈川県は飲酒運転の車に同乗した職員や教員の処分を重くする方針を打ち出しました。警察庁も取り締まりを厳しくして、酔っぱらい運転を見て見ぬ振りをするのはいけないという気持ちを広げていく考えです。
(高橋 俊一・ジャーナリスト)
2006年9月24日
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