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プロ野球の経営に乗り出そうとして失敗したライブドアが、今度はフジテレビの大株主であるラジオ局「ニッポン放送」の株式の三五%を買い占めました。ニッポン放送を通じて間接的に経営を支配されてしまうフジテレビはびっくりして、対抗策に追われています。
(ジャーナリスト・村田 泰夫)
フジテレビの経営権を狙う
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| 記者会見するライブドアの堀江貴文社長(左から2人目) |
Q ライブドアのねらいは何なの。
A インターネットを使ってさまざまなサービスを提供しているライブドアの堀江貴文社長によると、フジテレビとその子会社の持っているビデオ映像や音楽の権利を手にできれば、それをネットで配信するなど事業を広げられると説明しているよ。
Q 株を買い占めると会社を乗っ取ることができるの?
A 「会社」はだれのものかというと、事業をするためにお金を出した人たちのものなんだ。そのお金を資本金と呼び、お金を出した人たちのことを資本家とか株主という。多額の資本金を世の中から広く集めるために、資本金を小額の証券に分けて売り出す。その証券のことを株券というんだね。
Q その株券を買い占めれば、会社の所有者になれるわけだね。
A 会社の株式の3分の1以上を握る大株主になると、その会社の運営にイエス、ノーをいえる権利を持てるんだよ。ライブドアはニッポン放送の経営権を左右できる状態にあるんだ。
Q それが、どうしてフジテレビの経営と関係あるの?
A そのことが、今回の株式買い占め騒ぎのポイントなんだ。ニッポン放送は関東地域のラジオ局にすぎないけれど、全国展開しているフジテレビの株の22.5%を持っている大株主。だから、ニッポン放送の経営権を握れば、間接的にフジテレビの経営に口出しできるわけさ。
Q フジテレビの株を買い占めたほうが話は早いのに。
A そうだけど、資本金の大きなフジテレビの株式を買い集めるには膨大なお金が必要なのさ。ところがニッポン放送は比較的小さな会社だから、株を買い占めやすい。ライブドアは株式市場で株を買い集めたそうだけど、お金は800億円ですんだといっているよ。
フジ側も上場廃止など対抗
Q フジテレビに対抗策はあるの。
A 実はフジテレビは先手を打って、ニッポン放送の株を市場の相場より高く買うことを株主に呼びかけていたんだ。この株式の公開買い付けのことは、新聞には「TOB」という略語で出ていることもあるよ。現在ニッポン放送の12.4%の株を持っているフジテレビとしては、TOBを宣言して50%まで買い集めることで、経営を他者から支配されない防衛策を築くつもりだった。でも、ライブドアの方が先回りして買い占めたので、手遅れだったみたいだね。
Q ライブドアが勝ったの?
A まだわからない。フジ側は50%集めるTOBをあきらめたけど、その代わり、ニッポン放送のフジテレビへの議決権行使を骨抜きにしたり、ニッポン放送株が証券取引所で取引できない上場廃止に追い込んだりする方策を打ち出している。決着にはまだひと波乱もふた波乱もありそうだね。
(2005年2月20日)
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