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なぜ起きた? 小学生の悲しい事件
家裁、女児の精神鑑定決める

 長崎県佐世保市の市立大久保小学校で6月1日、6年生の御手洗怜美(みたらい・さとみ)さん(12)が、クラスメートの女の子(11)にカッターナイフで首を切られ、亡くなりました。2人はふだん一緒に遊ぶ「仲良し」でしたが、ホームページの書きこみなどをめぐってトラブルがあったようです。小学校で起きた小学生の事件に、関係者は大変ショックを受けています。

 14歳未満の子どもは、「殺人罪」などの刑事事件の責任を問われず、少年法や児童福祉法に基づいた手続きが取られます。長崎県警は女の子を補導し、佐世保児童相談所に通知。同相談所の判断で、長崎家庭裁判所佐世保支部が調べることになりました。家裁は14日、1回目の審判を開き、近く、女の子に精神的な障害があるかないかなどを調べる「精神鑑定」をすることに決めました。精神鑑定は通常、事件の責任能力の有無を判断することが目的であり、14歳未満に対する鑑定は異例です。

書きこみ不満?小説の影響?

 怜美さんは、お父さんが毎日新聞の新聞記者です。2001年にお母さんが病気で亡くなったため、大学生と中学生のお兄さん2人と怜美さんの4人家族でした。お父さんの転勤で、02年4月、大久保小に転校し、4年生のクラスに入りました。
 怜美さんは、転校後、加害者の女の子とすぐ仲良しになったようです。地域のミニバスケットボールのクラブで一緒に活動し、一時は交換日記もしていました。
 学校で怜美さんは「映画クラブ」に入りましたが、パソコンで台本をつくるほどの技術があり、「パソコンクラブ」に入っていた女の子とますます親しくなりました。6年生になるとそれぞれ自分のホームページを作り、ほかの女の子も交えて「チャット」と呼ばれるホームページ上の会話を楽しむようになりました。

御手洗怜美さんの死をいたみ、献花台に手を合わせる親子=長崎県佐世保市の大久保小で

 そんな2人の間で何が起きたのでしょう。
 調べによると、女の子は事件の4日前、ホームページに「ぶりっこ」「いい子ぶっている」などと書かれたと話しています。「やめてほしい」と書きこみましたが、再び書かれたそうです。それ以前にも、仲間同士でおんぶなどをして遊んだとき、ふざけて「重い、重い」などと言われたことがあり、女の子は「自分が太っていると言われたと思った」と話しています。
 また中学生同士が殺し合う小説「バトル・ロワイアル」に傾倒していたことも明らかになっています。こうした事柄が、事件に影響したのではないかと警察ではみていますが、本当の理由はこれからの調べにかかっています。

 (斎藤 智子・朝日新聞記者)

(04年6月20日)


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