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内戦続いたリベリアに平和の兆し
アフリカ各国が和平に協力

 長年にわたり内戦が続いていたアフリカのリベリアにやっと平和が訪れるのではないかとの期待が高まっています。戦火を交えていた同国政府と2つの反政府勢力が8月18日に停戦に合意し、10月までに暫定政府を樹立することなどを盛り込んだ和平協定に調印したからです。

 独裁者テーラー前大統領は8月11日、亡命し、西アフリカ諸国の多国籍軍が展開を始めました。アメリカの艦隊も到着して、この多国籍軍を支援する予定です。

 リベリアでは1989年にテーラー前大統領が率いる国民愛国戦線が蜂起して内戦に突入しました。政府軍と反政府勢力との間で和平協定が何度も結ばれましたが、戦闘は収まらず、これまでに約15万人が死亡したといわれています。

 97年までに武装勢力はいったんは武器を捨て、同年8月テーラー氏が大統領に就任しました。しかし、テーラー政権の打倒を目指すリベリア和解民主連合(LURD)と政府軍との間で、戦闘が激化。今年になって戦闘はますます激しくなり、反政府勢力が全土の5分の4を実効支配するほどになってしまいました。

 今回は他のアフリカの国々もテーラー前大統領の亡命を促しました。8月11日に開かれた大統領の退陣式には、西アフリカ諸国経済共同体(ECOWAS)の議長国ガーナのクフォー大統領、アフリカ連合(AU)議長国モザンビークのシサノ大統領、南アフリカのムベキ大統領も出席。また、ナイジェリアもテーラー前大統領が出国できるように大統領専用機を手配してあげました。

アメリカ軍は介入に消極的 さて新政権は

 ところで、アフリカにはコンゴやスーダン、ブルンジなど内戦が続いていたり、いったん収まったがいつ再燃するか分からない国が多いのに、どうしてアメリカが介入してくるのでしょうか。

 実は、リベリアはアメリカで解放されて自由になった黒人奴隷たちが1847年に建国した国なのです。国旗もアメリカの星条旗とよく似ています。国名のリベリアは、リバティ(自由)という意味からきています。このようにアメリカはリベリアとは強い特別な結びつきがあるわけです。

 しかし、アメリカは全面的な軍事介入には消極的です。クリントン政権時代に武装勢力が停戦に応じていないなかで出兵し、戦闘に巻き込まれて多数の死傷者を出した93年の第2次国連ソマリア活動(UNOSOM2)の苦い教訓があるからです。

 今後の焦点は、どのように政権を作っていくかです。新政権の構成をめぐっては各派の意見が対立し、合意に達するのは簡単ではありません。意見の対立が続けば、また内戦が再燃するおそれもあり、今後の交渉は大きな難航が懸念されています。

 

(大塚 誠・朝日新聞記者)
(03年8月31日)


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